■会長/伊藤 武利 ■幹事/竹上 幸浩 <例会/金曜日 ぬのはん>

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 2,896回例会 2017年1月20日(金)


司  会 古屋了会員
ゲストビジター 株式会社信州諏訪ガラスの里 代表取締役社長
岩波太佐衛門尚宏様

会長告知 伊藤武利会長
 今日は大寒だそうです。そして、インフルエンザが非常に流行しています。 皆様気を付けていただきたいと思います。

 今日は職場訪問例会という事で、株式会社信州諏訪ガラスの里様にお願い致しました。 後程、岩波社長様よろしくお願い致します。

 さて、先週は60周年に向けて昭和30年頃の産業等のお話をさせていただきましたが、 その続きとしまして「神武景気」について話をしたいと思います。
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 その前に日本にとって幸運な経済復興になる、「朝鮮特需」と呼ばれる 特需景気がありました。独りよがりのところもありますので、そこは違うと言うところが あればご指摘いただきたいと思います。

 昭和23年に朝鮮半島は北緯38度を境に北朝鮮と韓国に分離されました。そして2年後 の昭和25年に朝鮮戦争が始まります。この戦争は3年間続きました。戦争に伴いまして 在韓・在日米軍からアジア唯一の工業国であった隣国日本に大量の物資、 サービスが発注されてきました。日本は敗戦で沈んでいた産業が一気に大量生産等で 盛り返し輸出を増大させ、その後の経済成長の基礎を作ったと言われます。
 昭和28年にはサンフランシスコ講和条約の締結、国際社会への新たな復帰等 そんなバックボーンがあって、現在の私達は豊かな暮らしをさせていただいています。 戦後の復興のために頑張った両親、大先輩がいて下さったので、現在の私達があるとの 思いを新たにしています。そんな時代に諏訪RCの創立の機運にもなったでしょうし、 戦後の日本の経済成長に繋がっていくのだろうと思っています。
 次回は、「神武景気」等について話をしてみたいと思います。

幹事報告 竹上幸浩幹事
今日は職業奉仕委員会の職場訪問例会として株式会社信州諏訪ガラスの里様へ訪問させていただきました。 会場の提供と全国のドライブインでもいつも上位にランクされます食事等を岩波社長様ありがとうございます。
2月に開催されます「IM」について、ホストクラブの諏訪湖RCのメンバーの方が来週来訪されます。
1月27日は、会員卓話として藤森郁男会員に諏訪RC設立時のお話をしていただきます。


クラブフォーラム 職業奉仕月間(職場訪問)
職業奉仕委員会 小口武男委員長
 今日は、株式会社信州諏訪ガラスの里様へ訪問させていただいての例会となりました。
 社長の岩波太佐衛門尚宏様はキッツに入社され、キッツがサービス観光業から撤退時、 平成24年39歳の時にこの「ガラスの里」を引継がれて6年目になるそうです。熱い思いを お持ちの社長様とお伺いしていますので、今日は岩波社長様のお話をお聞きして、 私達の今後の職業奉仕の進め方の勉強をさせていただこうと考えています。
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株式会社信州ガラスの里 代表取締役社長 岩波太佐衛門尚宏様
 本日は、このような歴史のある諏訪RC様で講話をさせていただくことを大変光栄に存じます。 昨晩まで何をお話して良いか迷っていましたが、私が観光という仕事に20数年携わってまいりましたので、 「ガラスの里」の事、そして「下諏訪宿本陣岩波家」の事を含めてお話をさせていただきたいと思います。
 「ガラスの里」は平成4年にオープンしまして15年目になりますが、今から7年前、キッツから サービス業を徐々に撤退し、美術館も「ガラスの里」を含めて4店舗を1店舗に集約するとの話がありました。
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 当時、私は経営者になるとは思いもよらなかったのですが、「下諏訪本陣」を守る ために生まれてきたような男ですし、同じ位「ガラスの里」に対する強い思いを持っていました。 一事業家になるかどうかを含め、観光事業の停滞、大きなドライブインを維持していくのも大変、 こういった中での引継ぎを悩むというより大変苦しみましたが、最後は重い決断をいたしました。

 「ガラスの里」は、年間40万人位のお客様が来て下さっていますし、全国のプロが選ぶ 観光食事施設でも全国6位の評価をいただいています。大変ありがたいと思っています。 ですから、諏訪の観光施設として残さなければと、何が何でも守ろうと信念をもって 平成24年3月23日に「ガラスの里」を引継ぎました。スタートにあたり、会社名称の頭に “信州”を付けさせていただき、「株式会社信州諏訪ガラスの里」と決め、 そして、モットーも「元気で明るく親切に感謝をもって地元郷土に愛されるガラスの里を創る」 と決めました。
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 引継ぐ当時、平成23、24年は大きな天災「東日本大震災」や高速のトンネル事故、 大雪による国道等の通行止め等、観光業にとりましては非常に厳しい船出でありました。 設立しまして1、2年は大きな赤字を出しました。「ガラスの里」の入場者は、 地域以外からのお客様が多いのですが、ここを引継ぐにあたりまして、上場大企業から 一個人がここを任されて良いのか、地元の地主200名程の皆様に認証を受けるため皆様の 前で信念、思いをぶつけさせていただき、「岩波頑張れ」と後押しをしていただきました。

 しかし、その時の思いが地元、諏訪地方20万人の皆様に向けてのPR等が足りなかった。 やはり私は、地元の皆様とともにこの「ガラスの里」を運営しなければと強く感じました。 ある時、地区の重鎮からお言葉をいただいた事があります。「岩波君、商品を売ってはいけない。 文化を売りなさい」とアドバイスをいただきました。文化を売るとはなんだろうと意味が分からなかった。 今思いますと、文化とは歴史を守る、そして「ガラスの里」も諏訪全域の色々な歴史・文化・産業 までをこの「ガラスの里」から全国、世界に発信していかなければと気持ちが心に据わった時、 勝手に体が動き出しました。
 2Fに「SUWAプレミアム」というコーナーがあります。これは単なるMADE IN SUWA の商品を集めた場所ではなく、諏訪人が心を込めて製作した品物を知っていただくと同時に、 すごい製品がこの地域でも出来ると皆様に認識していただき技術・製品を通じて各地に 伝える活動であると思いました。

 1つ見本をお持ちしましたが、諏訪のいくつかの企業が関わっていただき出来上がり ました大ヒットの「砂時計」です。
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 同じく美術館もここを文化の発信地にしたいとの思いから、“テーマ諏訪”で絵を掛けられる コーナーも展開し大改革をしました。そんな中で、ようやくここ連続3期黒字を出せるようになりました。

 最後に「下諏訪宿本陣」ですが、観光のために岩波家は現在、寒い歴史物の中で生活しています。 そして、本陣はただ見せる場所だけでなく、色々な文化・体験をしていただく所でありたいと思っています。 私物化するつもりはありませんので、これからも諏訪の観光のため「諏訪大社」や「下諏訪宿本陣」、 宿場町は歴史を伝える最優先の場所と考えていますので、今後とも皆様のお力とご指導を賜りますよう 心からお願い申し上げます。ありがとうございました。

美術館
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入口〜「SUWAプレミアム」コーナー
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