riemblem  International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2,722回例会 2013.03.15(金)  No.2,613


司  会 折井俊美SAA
ゲストビジター 宮坂医院 宮坂圭一先生(社会福祉法人この街福祉会顧問、諏訪市福祉のまちづくり市民協議会会長)
出席報告 本日83.72% 10名欠席、前回訂正84.78% 7名欠席、前々回訂正97.78% 2名欠席
ラッキーナンバー No.13 岡村裕司君

ニコニコボックス 親睦・クラブ親善委員会 岡村裕司委員長
三井章義君
ロータリーの友3月号、ロータリー・モメント欄に丸茂眞君の記事を掲載していただきました。
増澤洋太郎君、岩波寿亮君
宮坂先生をお迎えして例会を担当させていただきます。
小口秀孝君
先週、IM反省会アクト合同例会欠席してすみませんでした。
松下正樹君
末娘が無事に卒業できました。先週欠席申し訳ございません。
三宅正人君
長女が2年ぶりにバンコクより一時帰国。今夜名古屋で迎えにいきます。会員セミナー欠席申し訳ありません。
岡村裕司君
ラッキーナンバーに当って。

会長告知 小口武男会長
 先日の夜間例会は大変盛り上がりました。IMの方々、事務局の方々本当にご苦労様でした。
 さて、昨日は中国の党大会があり習近平氏が国家主席になりました。習近平氏は党の総書記と中央軍事委員会主席、国家主席を握りました。日本と中国は尖閣諸島の領土問題を抱えていますが上手くいくといいなあと思います。
 領土とは難しく、水面に出ている部分で見ると日本は世界の62位で大変小さな国です。排他的経済水域で見ると日本は6位の海洋国家で驚くほど広いと思います。排他的経済水域は国連の海洋法条約に基づいて制定されている経済的な主権がおよぶ水域のことです。その順位は1位がアメリカ、2位がオーストラリア、3位がインドネシア、4位がニュージーランド、5位がカナダ、6位が日本、7位が旧ソ連、中国は大変狭く日本の5分の1以下です。以上は科学技術庁の出典です。
 尖閣問題では毎日自衛隊が広い海域、中国は狭い海域をパトロールしています。軍事費で見ると日本の防衛予算は4兆6800億円、中国は11兆1100億円ですから日本の2.4倍です。中国はその国防費を使って狭い海域をパトロールしていますから日本は分が悪い。そのような状況で日本は中国と対峙しています。
 安岡先生の本を読んでいると中国人の国境(領土)意識というのは、ヨーロッパ諸国とは随分違うと言っています。ヨーロッパは狭い所にいろいろな国がひしめいていますから国境意識がしっかりしている。それに対し中国は民族が実現した文化だけが誇りであり生命という考え方です。中国では文化が及ぶ程度によって境界を作り、その文化の最も発達したところを「中」と言いました。漢詩を見ると「中原(ちゅうげん)」「中国」「中州(ちゅうしゅう)」は同意語で、異民族から隔てられた文明の中心地という意味です。中原は黄河中流域から西側にある平原で中華文化の発祥地です。その「中」を中心に外側へ順に「五服」(甸(でん)服・侯服・綏(すい)服・要服・荒服)という区画を作り、またその外側の辺境の地を「東夷(とうい)」「西戎(せいじゅう)」「南蛮」「北狄(ほくてき)」と分け、さらにその外側を「化外(かがい)」と言って分類しています。台湾は化外に入ります。
 魏徴(ぎちょう)という唐の政治家の詩に「中原環遂鹿(中原にまた鹿をおう)・・・・人生感意気(人生意気に感ず)功名誰復論(功名誰かまた論ぜん)」=いよいよ中原を誰が執るか、誰が中国を握るかという意味です。
 いよいよ中原が海にまで来てしまって困ったなあというのが今の状況です。国境問題は大変難しい問題ですが、まかり間違うと戦争になります。中国は今ベトナムやフィリピンと揉めています。ベトナム戦争は1975年に終わりましたが、中国は1974年に素早く領土を盗ってしまいました。その後発砲騒ぎも起きており、2003年にはフィリピンと軍事衝突が起こりました。
 日本も他人事ではありません。習近平氏にはぜひ上手くやっていただきたいと思います。
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幹事報告 長田司幹事
WEEKLYについてはマルジョウ上田印刷さんでのハガキ発行の継続が難しくなりました。先日の理事会で承認を頂きましたが、藤森貞雄さんのご紹介で岩谷画廊さんに引き継ぎできることとなりました。岩谷画廊さんとは今後高橋正司会報委員長と共に打合せをしてまいります。
本日夜会員セミナーを開催します。17名の参加を頂きます。
来週は法定休日です。次回例会は3月29日です。
次年度役員表を配りました。後ほど朝倉英仁次年度会長よりお話しいただきます。
小口武男会長よりバッヂ、RI地区委嘱状の授与をしていただきます。
・藤森貞雄会員へマルチプル・ポール・ハリス・フェローのバッヂが届いておりますのでお渡しします。
・三井章義会員へ国際ロータリークラブ2600地区2013年−2014年度地区諮問委員会委員、公益財団法人ロータリー米山記念奨学会常務理事、地区規則手続委員会委員長、米山奨学委員会カウンセラーの委嘱状を授与。
・折井俊美会員へ地区会員増強委員会委員の委嘱状を授与。
・玉本広人会員へ地区新世代奉仕委員会・ローターアクト委員会委員長、新世代奉仕委員会副委員長の委嘱状を授与。
・長田司会員へ地区米山奨学委員会奨学生学友委員の委嘱状を授与。

委員会報告
朝倉英仁次年度会長
 大分春めいてまいりましたが、諏訪の桜は4月10日のようでございます。霧ケ峰高原はいよいよザゼンソウが雪から顔を出すのを楽しみにしております。
 次年度の諏訪クラブの役員名簿をお配りしました。次年度に向け皆様のご協力をお願いします。
 4月7日(日)に松本で開催される地区協議会には次年度役員の皆様に参加をしていただきます。お忙しい中とは存じますがよろしくお願いします。


グラブフォーラム 社会奉仕委員会
社会奉仕委員会 増澤洋太郎委員長
 本日は福祉医療関係で多くの公職に就いておられ、福祉に大変ご尽力されている諏訪元町宮坂医院の宮坂先生に「精神・知的障害者の現状」と題して卓話をしていただきます。
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増澤洋太郎委員長
卓話 「精神・知的障害者の現状」
宮坂医院 宮坂圭一先生
 私は茅野ロータリーに所属しています。日頃は諏訪ロータリーの皆様にお世話になっています。諏訪地域における精神・知的障害者の現状や経過をお伝えするには「この街福祉会」のことをお話しするのが最善かと考えます。
 私が「この街福祉会」に関わるようになったのは、1994年6月に「諏訪の福祉文化を考える会」が発足した時からになりますが、最初の総会で福祉文化を考えるとはどういう事かと質問されても明確にお答えできなかったことが印象に残っております。
 翌年にレスパイト事業「ぽっけのおうち」を障害者のご両親の皆様と一緒に赤沼で始めましたが、行政との対応、補助金の支給を受けることについて難儀しました。
 その後、募金活動やご両親達からも資金を拠出してもらって「この街学園」を茅野に創設しました。経営的には非常に厳しくて運営を軌道に乗せるために様々な方々からの支援をいただきましたが、未だにギリギリの経営状態が続いております。
 そのうち「この街支援センター」や生涯にわたる支援を目的に「この街ホーム」ができました。障害を持った子供達が大きくなった時の行き場を確保したり、両親が亡くなった後の心配が無いようにといろいろな施設を各地に設置してきましたが、特にグループホームという施設は9人ぐらいを預かっていますが、経営が大変厳しい状況が続いています。設立に当たっては補助金を得るため地域の了解を得るのが必須です。しかし地域で説明会を実施してもなかなか理解を得ることはできませんでした。そこで中大塩の「ケアホームここんち」の設置に当たっては、障害を持っている方々を理解してもらうために清掃等地域活動への参加を通じて地域の皆様、区長さんの了解を得ることができました。我々が地域の皆様の了解を得るためには、障害を持っている人を理解してもらうまでに相当の時間がかかります。
 多機能型施設の「夢屋」や「モモ」は経営上の問題や後継者の問題がありましたので、この街で運営することとなりました。このように多くの施設ができてきましたが、やはり諏訪だけとか茅野だけとかでなく諏訪圏内を考えた施設作りをしていかないといけません。小規模な施設を作るより大規模施設を一つ作ることの方が経営的にも効率的ですが、地域全体に散りばめた方が良いと考え事業をしています。
 一番大変だったのは行政が利用者に一割負担させることで経営が苦しくなりました。更に職員の給料が経営を圧迫する中で労働組合ができました。経営改善については労働組合と協議を続け、現在も大変安い給料ですが職員の方には継続して勤めていただいています。
 そんな中、諏訪市で運営していた「清水学園」の払い下げを提案しました。結果、事業費4000万円だったものを2000万円で払い下げを受けました。市の職員が居なくなったことにより翌年から700万円の黒字となりました。清水学園は非常に障害の重い方がいらしゃいますが、その中でも軽度な障害者には地域の保育園の子供たちと交流するような場を設けています。行政から民間になり、今後もより良い施設にしていこうと考えています。
 ご覧いただいているように清水学園には辰野、松本、塩尻など遠くから毎日通ってくる方がいます。要はこのような障害を持っている方達には看てくれる場所がないわけです。清水学園は建て替えを計画していますが、現実的には行政毎の市長さんの賛成が得られなかったことから、諏訪市単独での動きとなっています。各行政に障害者施設はありますが、このような重度障害者を預かる施設は清水学園だけですのでそれを理解していただきたいと思います。清水学園にはダウン症、注意欠陥・多動性障害、アスペルガー症候群を持つ方がいます。清水学園は狭く耐震性にも問題がありますので、いずれ四賀の旧警察署跡に移転する予定です。
今後ともご協力を宜しくお願いします。
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宮坂圭一先生


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