◇ |
ぬのはん総料理長 加藤明博会員「男の料理教室」
|
|
いつも「ぬのはん」をご利用いただきありがとうございます。今日は卓話の当番ということでしたが、慣れない事を話すよりも体ひとつで表現して生きてきたので「男の料理教室」と題して料理をご覧いただきます。
今日は本日の例会の食事に提供させていただいた「鯵のつみれ汁」を作りますので、参考にしていただきご自宅でも作ってみてご家族を喜ばせていただきたいと思います。本日私の助手をしてもらうのは宮崎友宏料理長です。私に代わって現場は彼がまとめています。
|
◇ |
ぬのはん料理長 宮崎友宏料理長さん
|
|
いつもありがとうございます。調理場の宮崎です。これからも美味しいものを作って参りますので、ぜひご利用ください。よろしくお願いします。
|
◆ |
下拵え
|
|
まず固い所「ぜいご」を取ります。
慣れていない皆様は魚屋さんで3枚に下ろしてもらうのが良いと思います。
今日なぜつみれにしたかと言いますと、皆様が万が一ぐちゃぐちゃに下ろしても良いように考えた次第です。
|
◆ |
たたき
|
|
長ネギのみじん切りは剣山を利用すると簡単です。
しょうがのみじん切りは市販されているチューブもので十分です。
|
◆ |
つみれ
|
|
今日は鯵ですが、鰯も良いと思います。
青魚は臭みがありますので味噌を少々入れます。
プロの技ですが指2本で丸くしていきます。鯵一匹で5個2人前はできます。
板前は魚を下ろせるようになるまで3年かかりますが、魚を触らせてもらうまでに5年かかります。私も修行の間は毎日殴られたり蹴られたりしたものです。仕事は体で覚えるものだと教えられました。
|
◆ |
吸い物
|
|
今日は大根を使いますが、白菜や豆腐、うどんを入れれば鍋として十分です。
出汁の作り方は鰹節と思われますが、今日は「お吸物の素」を使います。一袋200ccの湯を入れていただきます。そこにつみれを入れるとつみれから味が出ますので、味を見ながら醤油と塩で調えます。ご家庭ではこれが簡単です。
基本的に和食は塩で味を調えます。醤油は色付けと香付けです。
味は3回で調えます。一度で丁度良くしてしまうと濃くなってしまう。少しづつ様子を見ながら三回で調えます。四回以上になると舌が馬鹿になってしまうので味がわからなくなります。
|
◆ |
鯵のつみれ汁
|
|
私たちはお客様に喜んでいただくために料理人の技を使います。これが白髪葱です。これを添えると高級料理に見えます。
料理はまな板と包丁さえあれば誰にでもどこからでも始められます。ぜひ今日のことをきっかけにして、どんどん厨房に入っていただき、家族のために美味しいものを作っていただきたいと思います。
|
◆ |
料理談義
|
|
左利きの包丁は右利きの物より三割高いです。私の出刃包丁は5〜6万円しますが、左利き用はそれより三割増しになります。私は左利きですが、当時は高い物でしたので右利き用にしました。今は包丁と筆は右利きですが、他は左利きです。
道具は高い物を揃えるのが良いです。手入れをして大事に使えば一生使うことができます。私の出刃は20年使っています。手入れも大事で毎日砥石で研ぐことが必要です。
|
加藤明博会員の卓話
|
宮崎友宏料理長さんと
|
技が光る鯵の三枚おろし
|
熟練の包丁さばき
|
白髪葱を添えてつみれ汁の完成
|
料理談義に花が咲いて
|
クリックするとレシピを表示します。
|