riemblem  International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2,716回例会 2013.02.01(金)  No.2,607


司  会 折井俊美SAA
ゲストビジター 該当なし
結婚記念日 藤森郁男君、加藤明博君、玉本広人君
誕生日 三澤清司君、宮坂直孝君、藤森省作君、八幡一成君
出席報告 本日81.40% 11名欠席、前回訂正88.89% 6名欠席
ラッキーナンバー No.21 山崎壯一君

ニコニコボックス 親睦・クラブ親善委員会 岡村裕司委員長
古屋了君
えほん「諏訪湖シャボンものがたり」発刊できました。ご声援ありがとうございました。
藤森省作君
古屋さんからシャボンの本をいただいて、小口さんも含めて長いことご苦労様でした。
山崎壯一君
結婚記念のお花を頂いて。
藤森郁男君
欠席が続き失礼しました。
小口秀孝君
たびたび欠席深謝します。
山崎壯一君
ラッキーナンバーに当って。

会長告知 小口武男会長
 前回まで小学のお話をいたしました。今月は世界理解月間ですので海外のお話をいたします。
 私は2か月に一度1週間ほどベトナムに仕事に行っています。あちらは共産圏ですから組合活動が盛んです。ベトナムは南北に長い国で北にはハノイ、南にはホーチミンがあり2,000Km離れています。ハノイの冬は寒い時があり10度を下回る日がありますのでジャンパーが必要になります。私はホーチミンに行っていますが、雨季と乾季だけで年中半袖で過ごすことができる大変暑い所ですから年に4回米が採れる所もあります。メコンデルタという豊かな川がありますので放っておいても植物が生えてきますし、網を仕掛けておけば寝ている間に魚が獲れますから食べることには困らない所です。そのような所ですから中国と比べるとベトナムはのんびりとしており仕事熱心ではありません。ベトナム人は何があっても「ホンサオ/Khong sao!」(大丈夫、気にしない)と言います。タイもベトナムと似ており「マイペンライ/MaiPenrai」(気にしない)と言うそうです。給料をもらっても2〜3日で飲んでしまい、窮すると前借りをするそうです。外は寒くないし、衣類も必要ないし、会社に行くとご飯が食べられるので彼らにとっては都合が良い所なのでしょう。
 さて、先日日本商工会議所の資料を見ましたら、海外展開をする企業が増えているそうで、ここ一年で2倍になったということです。製造業では41.4%の企業が海外に工場を持っています。我々の感覚より随分とグローバル化していると思いました。益々世界の人々と交流をしなければいけないと思います。
 12/7の例会で「八観、六験」というお話をいたしましたが、今日は「五交」についてお話しします。人と人とが交流する場合には、大きく良い付き合い方と悪い付き合い方があります。一つは「素交」つまり質素な付き合い、裸の付き合いです。もう一つは「利交」つまり利を求めて付き合うことです。また「利交」には五交あり、一つは「勢交」=勢力のある人と交わる、二つ目が「賄交」=自分の出世のために金品を送ることです。中国では賄賂で家を贈ったという話がありますが、国の役人が来ると何かを渡さないと帰らないそうでたいへん驚きます。ベトナムは中国に比べるとかわいいものですが、賄賂は随分といき渡っているものだと思います。三つ目が「談交」=イデオロギーの同じ人と付き合う、四つ目は「窮交」=困ったことに同情して付き合う、最後が「量交」=打算的に付き合うことです。つまり悪いほうの交際「利交」には五つあります。海外にはいろいろな習慣があり付き合い方は難しいものですが、我々はあくまで「素交」の付き合いを心がけたいものです。
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幹事報告 長田司幹事
入院中に下諏訪町に引っ越しをいたしました。今後ともよろしくお願いします。
本日は古屋さんから諏訪湖シャボン普及会についてお話がありますが、「諏訪湖シャボンものがたり」の配布について皆さんからのご協力をお願いします。
本日例会終了後、理事会を開催します。

委員会報告
古屋了 諏訪湖シャボン普及会代表
 諏訪湖シャボン普及会は小口会長が青年会議所の理事長をされている時に出来た団体です。15年間活動をしてまいりましたが、中心メンバーの女性が80歳を超えてしまいました。普及会の活動を閉じるに当たりその活動を「諏訪湖シャボンものがたり」という本にして学校に寄贈することとなりましたのでご報告申し上げ、皆様にも配らせていただきます。
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古屋了代表
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諏訪湖シャボンものがたり

小口武男 諏訪湖シャボン普及会初代代表
 大変すばらしい本が出来ました。ロータリーにも諏訪湖に関わる方がおられ、教育界に関わる方もおられますので、古屋さんにお願いし皆様にも配布させていただきました。本の原価が大変高いということで恐縮ですが籠を回しますのでご協力をお願いします。
 素晴らしい本ですのでお孫さんにお話しするとか、広く紹介していただきいろいろな方面に普及できれば良いなあと思います。よろしくお願いします。

グラブフォーラム ロータリー理解推進月間
ロータリー情報委員会 三井章義委員長
 今日はロータリー用語とその翻訳についてお話しさせていただきます。
 ロータリーの文書はすべて英語です。私が経験した中では国際大会、国際協議会、規定審議会など英語で執り行われます。資料は予め日本語に翻訳したものがありますが、会合は英語で同時通訳が付きます。手続要覧は会長、幹事さんを経験された方はお持ちだと思います。これは簡単に言いますとロータリー章典の中からロータリーの中で必要な手続きが抜粋されて入っています。私はガバナーの時日本語版と英語版を持っていました。それは公式訪問の時いろいろな人から質問を受けたときに、日本語訳だけ見ていると誤った解釈になることがありますので原文が必要になります。ロータリー章典はパソコンからご覧いただけますので研究している方もおられます。
 我々は翻訳したものを見て活動していますが、日本語に訳したものが果たして本当に正しいものかどうか疑問に思うものがあります。翻訳の基本的考え方はどのようなものかが問題です。原文に忠実に訳してあるものもありますし、意訳しているものもあります。どちらが正しいかは一概に言えません。直訳したほうがわかりやすいものもあれば、意訳したほうがわかりやすい場合もあると思います。原文の字句のとおり訳しますとニュアンスが伝わりません。また、意訳すると訳した人の考えが入ることになります。
 以前から日本語に訳した意味を考えるということで、日本のロータリアンの中でも一つの言葉に対していろいろな考え方を持つの人がいます。時には全員が間違って理解する場合もあります。例えば"Service Above Self"は嘗て盛んに論議されました。今は「超我の奉仕」と訳していますが大変難しい訳です。「自分を超越した奉仕」と言う人もいます。"Above"から「自分はさて置いて人に奉仕しなさい」ということのようですが、超我という言葉は我々にとって難しいと思います。宗教の「己を忘れ、他を利する」に置き換えたほうがわかりやすいのではないかと言う人もいます。
 米山梅吉さんが訳したポールハリスの著書で"This Rotarian Age"があります。米山梅吉さんは東京ロータリークラブを作った方ですが、三井銀行に入り三井信託銀行を作られた日本の信託銀行制度の創始者として知られています。その本の中で米山梅吉さんは"Service Above Self"を「奉仕第一、自己第二」と訳しています。私は超我が言葉をわかりにくくしていると思います。翻訳というものは実に難しいと思います。
 先日、宮坂宥洪ガバナーエレクトが国際協議会に行かれた折にハガキを頂戴しました。協議会では次年度RI会長から地区に対して次年度テーマが示されます。そのお知らせがハガキで届きました。これを見ると「ロータリーを実践し、みんなに豊かな人生を」とありました。テーママークの上には"engage rotary"下には"change lives"と書かれています。直訳すると"engage rotary"は「ロータリーに従事しなさい、ロータリーに時間をとりなさい」"change lives"は「人生を変える」になります。これが「ロータリーを実践し、みんなに豊かな人生を」になるのですから訳が分かりません。これはRI本部にある日本語課で翻訳されたものですが私は意訳だと思います。いずれにしても我々は7月1日からこの新しいテーマで新年度が始まりますのでご記憶いただきたいと思います。
 さて、皆さんはロータリーの友1月号をご覧になりましたか?この中に『「ロータリーの目的」と「RI戦略計画の理念」』のタイトルで4頁にわたり書いてあります。ロータリーの友に毎号「ロータリーの綱領」が出ていますが、その訳が「綱領」⇒「目的」に変わりました。嘗て"The Object of Rotary"を「綱領」と訳していましたが、いろいろな議論があり今回「目的」となりました。その変更に至る経過がロータリーの友1月号に出ていますのでお話しします。
 1905年にロータリーが誕生し、17年後の1922年に国際ロータリー(RI)に名前が変わっています。その時に今まであった定款・細則を改定し1927年に四大奉仕ができてから定款がまとめられ、1935年に「ロータリーの綱領」となりました。四大奉仕はイギリスのロータリアンが考えた内容で便宜的に四つに分かれていますが、これに縛られる必要はないと思います。奉仕については、今回「ロータリーの目的」への変更に合わせ付記されています。

新「ロータリーの目的」
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。
第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。(旧:その業務を品位在らしめること)
第3 ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念(旧:理想)を実践すること。
第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。
付記 「ロータリーの目的」の4つの項目は、等しく重要な意味を持ち、また同時に行動を起こさなければならないものであるということで、RI理事会の意見が一致した。
(ロータリー章典26.020)

 日本での論議は、2010年〜2012年度の近藤雅臣RI理事と小沢一彦前理事の提案でガバナー協議会の中に「綱領等翻訳問題調査研究小委員会」ができ、7名の委員が選出されました。そこでは3年間にわたる調査、研究が行われ結論が出ました。それがこの度、RI理事諮問委員会およびRI日本語課の承認を得て、「綱領」を「目的」に、「奉仕の理想」を「奉仕の理念」に変更しました。私は"the ideal of service"が「奉仕の理想」でおかしくないと思います。場合によってはそのほうがわかりやすいと思います。
 さて、ロータリーの第2標語である"He Profits Most Who Serves Best"「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」は日本人とって違和感があります。奉仕は報酬、見返りを要求するものではありませんから「報いられる」は適当でないと以前から言われています。大変よく訳してある文書は「大連宣言」です。そこには「成否を日うに先立ち退いて義務を尽さむことを思い進んで奉仕を完うせんことを念う。自ら利するに先立ちて他を益せむことを願う。最も能く奉仕する者、最も多く満たされるべきことを吾人は疑わず」=自分が人のために奉仕をすれば、自身が満たされると言っています。またRIでは"Profits"は利益を得るの意があり適当でないとの論議があり一旦廃止されましたが、当時のキングRI会長が「ロータリーに入って多くの異業種のロータリアンと知り合い、親睦を通じて職業人として学ぶことができるのも大きな"Profits"ではないか。単なる金銭的利益ではない」と主張しました。これに全理事が賛同し復活したという経緯があります。なかなか解釈とは難しいものです。
 私が今一番感じているのは、ロータリー財団の計画を「未来の夢計画」と訳していることです。原文は"future vision"だけです。これは田中会長の意思としてロータリー財団の運営改善の思いがかなり入っていると思います。今回財団としての奨学生制度は無くなり、実行は地区に委ねられました。ロータリー財団の寄付については、この円高のうちにぜひお願いしたいと思います。
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三井章義委員長


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