riemblem  International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2,703回例会 2012.10.12(金)  No.2,594


司  会 藤森和敏SAA
ゲストビジター 東京大学大学院医学系研究科 宮川清教授
結婚記念日 小出裕之君、小口武男君、尾町毅君、有賀昭彦君、河西正一君、太田信男君、増澤洋太郎君、伊藤武利君、三澤清司君、小林恭一君、長田司君、朝倉英仁君
誕生日 榎田誠一郎君、有賀昭彦君、伊藤武利君
出席報告 本日75.00% 12名欠席、前回訂正80.00% 9名欠席、9/28訂正86.67% 6名欠席、9/21訂正95.45% 3名欠席
ラッキーナンバー No.23 三澤清司君


ニコニコボックス 岡村裕司 親睦・クラブ親善委員長
山崎晃君
先週の夜間補佐事前訪問歓迎していただき有難うございました。
山崎壯一君
9月28日産学官連携功労者表彰が東京フォーラム会場で『植込み型補助人工心臓「EVAHEART」の開発』で「内閣総理大臣表彰」を長男俊一、次男健二が受けました。
小口寿夫君
本日の卓話は職業奉仕委員会の担当です。宮川教授にお願いしました。よろしくお願い致します。
藤森貞雄君
宮川先生本日卓話よろしくお願いします。
小口武男君、河西正一君、笠原宏文君
宮川先生ようこそおいで下さいました。
松下正樹君
連続欠席深謝。
尾町毅君
先週末家族総出の脱穀が終わりました。今年の豊作に感謝して。
小出裕之君
結婚記念日にお花をいただき有難うございました。おかげさまで25年目を迎えることが出来ました。
高田稚彦君
すみませんが13時に退席致します。
三澤清司君
ラッキーナンバーに当って。

山崎壯一君 〜産学官連携功労者表彰で内閣総理大臣賞を受賞して〜
 時間をいただき報告させていただきます。9月28日東京フォーラムで内閣府主催「第10回産学官連携功労者表彰」が行われました。これは日本の技術や技能の先導的な取り組み、産学官連携活動の推進に貢献をした優れた事例を賞することで今年が10回目になります。どのような賞があるかと言うと総務省、科学技術省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省等の関係省庁からの推薦事例になります。今回は関東通産局から推薦書を出すように要請され提出しました。2〜3年かかると思っていましたが、『植込み型補助人工心臓「EVAHEART」の開発』が「内閣総理大臣賞」を受賞しました。これは20年に亘る補助人工心臓の開発にサンメディカル、東京女子医大、早稲田大学、筑波産業関係、米ビッツバーク大学と開発を始め、日本では昨年4月に承認され販売しました。
 長野県では9月27日に信濃毎日新聞にとりあげられましたが、佐久総合病院が4月から認定病院になりました。そこで最初に治療された方が2か月で退院をされ記者会見の模様が伝えられました。既に佐久総合病院では3人の患者に使われております。今年からは65歳まで範囲が広がり、また認定病院はこれまでの12大学に11大学が追加されました。このように多くの患者さんに社会復帰いただけることが「諏訪のものづくり」のDNAが基になり結果につながったと思います。
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山崎壯一君より受賞報告


会長告知 小口武男会長
 10月になり大変気持ちの良い秋の空気になりました。本日は宮川先生のお話を楽しみにしています。10月はいろいろな行事があります。明日から地区大会です。参加される皆さんは秋の佐久路を満喫していただきたいと思います。
 10月は職業奉仕月間です。安岡正篤先生は学問を分類すると三つあると言われています。
 一つは「知識の学問」で理解力、記憶力、判断力、推理力です。
 二つ目は「知恵の学問」です。これは知識よりも大事で体験や反省を通じて人格的に向上することです。昨日私はベトナムから帰ってきました。ベトナム経済は低迷していると報道されていますが、6月に行った時はバイクが相当行き来して賑やかでしたが、8月に行きましたらバイクの数がすっかり減っていました。ベトナムでは何かあったのかなあと感じましたが、まさに見聞きすることが知恵の学問になるかと思いましたが、どうもそれは知識の段階のようです。これをどのように人格的に役立てるかというところまでいかないと知恵の学問にはなりません。
 三つ目は「徳恵(とくけい)の学問」です。これは徳を積みそれ以上にいかなければいけないということです。ドイツでは知識だけ教える先生を「レーゼマイスター」と言い、人間を作ることができる先生は「レーベマイスター」と言います。
 それでは学問の目的は何かと言いますと、儒教では荀子が「夫れ学は通の為に非ざるなり。窮して困(くるし)まず、憂えて意(こころ)衰えざる為なり。禍福終始を知って惑わざるが為なり」と言っています。つまり「学」というのは立身出世や就職のためではなく、どんなに窮しても苦しまない、どんな心配があってもへこたれないためにするものです。何が幸いか、どうすれば終わり、どう終わればどう始まるかは無限である。移り変わる世の中に動じてはならないということです。
 中国の古い歴史書である「書経(しょけい)」に「自ら靖(やす)んじ、自ら献ずる」これが学の目的であると書かれています。これは「内面的には良心の安らかな満足を得、また外に発しては、世のため、人のため、自己を献ずる」ということです。まさに外に発するということは職業を通じて世のため、人のためになるということです。
 職業の意味には二つあり、一つは生活を営むため。もう一つ大事なのは仕事を通じて何らかの意味において世のため人のためになることです。荀子は紀元前310年位に生まれた人ですから、既に2000年前から職業奉仕のことを言われていたのだと改めて感じ入りました。
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幹事報告 笠原宏文副幹事
宮川先生ようこそお出で下さいました。後ほど卓話をよろしくお願いします。
14日の地区大会には17名参加、FAXで連絡していますが出発時間に遅れないようにお願いします。
10月19日ガバナー公式訪問です。皆さんの参加をお願いします。
伊那クラブ・岡谷クラブの月報を回覧します。
本日例会終了後理事会を開催します。
当クラブの山崎壯一さんが大臣賞をお受けになりましたのでご報告します。


グラブフォーラム 職業奉仕委員会
小口寿夫 職業奉仕委員長
 宮川先生のご紹介をいたします。下諏訪町の出身、東大を昭和59年卒業、広島大学医学部教授を経て、平成17年に現東大の教授に就任されています。その間イギリスに留学されています。現在では月に一回諏訪日赤にお越しいただいています。今日は職業奉仕についてお話をいただきます。よろしくお願いします。

卓話 「大学教育における職業奉仕の導入の試み」
東京大学大学院医学系研究科 宮川清教授
 諏訪ロータリーの皆さんと話す機会をいただき有難うございます。今回職業奉仕に関してお話しできるのですが、普段は治療内容の講演ばかりで数年間このような話をする機会があればよいと思っていました。この機会に私の思っていることを皆さんに理解していただければと思います。
 大学教育における職業奉仕の導入の試みを、東京大学では今年から試験的に始めている体験活動プログラムがあります。これを中心として私たちがそれを教育の現場で何を感じ、解決しようかとしているかを話したいと思います。
 それぞれの大学がそれぞれの目標を抱えて教育を行なっています。東京大学における教育目標、「よりタフに、よりグローバルに次世代を担っていく学生を育成する」があります。英語で表現した「タフ」には、知的な能力を伸ばし、社会で確実に適用する力を鍛えることという意味があります。「グローバル」には、国際社会が持つ対応性に正面から向き合って自分を成長させ活動していくという思いがあります。各国の多様性、多面性を理解し、向き合い、自分はどう考えるかを教育していくことが大切だと思います。このような教育目標をどのように実現するか、社会奉仕など今まで大学で重要視していなかった教育を考えていかなければならないと思います。
 大学で感じることは、私が医師として育った時の教育問題と現在の教育問題には大きな違いがあります。端的に申しますと折角初等、中等、高等教育を受けたにもかかわらず社会では活かされていないことです。それは接点の大学で多くの問題があるように思います。東京大学の入学以前と大学在学、卒業後の段階では学力や研究の伸びは相関していません。さらには医療系においては負の相関もあります。
 今検討すべき総合的な教育改革で重要な課題はギャップターム「間の期間」ということで、専門的な教育が始まる間に精神的、社会的等何らかの教育が必要であるという議論が出ています。そのギャップタームを導入するにあたり、学生体験プログラムを本年8月から導入しています。その趣旨は、
・教育目標を達成することを目指す。
・ギャップタームの検証も視野に入れる。
・責任者として教員が配置されるが、個人評価は行わない。
具体的な内容は、
・ボランティア社会貢献活動
・国際交流体験活動
・インターシップ
・農林水産業
・自然体験
・地域体験活動
長野県においては、東御市の自治体、地域振興団体、介護福祉施設、健康増進機関で体験を通じて社会を学ぶ活動があります。
飯田市ではワークショップを基本とした住民との多彩な交流を通じたまちづくりプロジェクトの活動があり報告書で市民に還元しています。
このような活動で大学が変わっていくということをご理解していただければと思います。
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宮川清教授
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東京大学の教育改革について


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