riemblem  International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2,700回例会 2012.09.21(金)  No.2,591


司  会 折井俊美SAA
ゲストビジター 2014年冬季ソチパラリンピック強化選手 小池岳太さん
出席報告 本日90.70% 6名欠席、前回訂正84.44% 7名欠席、前々回訂正81.82% 9名欠席
ラッキーナンバー No.31 藤森貞雄君


ニコニコボックス 岡村裕司 親睦・クラブ親善委員長
9月23日(日)秦野に参りますが、出席いただく方は11時に旧東バル跡地の「多目的広場」にお集まりください。
11月11日(日)はスカイツリー含むバスハイクです。後日出席確認をしますがご家族そろって参加いただきたいと思います。
小口武男会長、長田司幹事、笠原宏文君
ようこそ小池岳太様
古屋了君
小池岳太さんにお話し頂きます。どうぞよろしくお願いします。
高橋正司君
ゴルフ優勝させていただき、ありがとうございました。
森幸俊君
楽しいゴルフ例会でした。ルールにめぐまれ準優勝でした。
笠原宏文君
9月7日次女に男子が産れました。たいへんうれしいです。
小口秀孝君
連続欠席深謝。
榎田誠一郎君
結婚記念日のお花を頂戴して。
藤森貞雄君
ラッキーナンバーに当って。


会長告知 小口武男会長
 本日は早朝例会にもかかわらず大変大勢のメンバーの方に参加いただきありがとうございます。今日は小池岳太さんのお話を聞けるので集まっていただいた方も多いと思います。やはりロータリーのメンバーは早起きで一日を大事にしているなあと思いました。
 明日は秋分の日です。昼と夜の長さが同じということですが、新聞によると実際は明日の日の出が5時30分、日の入りが17時49分で20分ほど昼が長いようです。不思議に思いましたが話すと1時間くらいかかりますので、簡単に言うと屈折によるものだとしておきます。朝晩が涼しくなってまいりまして秋の訪れを感じます。秋は夜長をどう過ごすかを考えるなど精神的にも充実する時期です。今日は「元気」についてお話しします。
 安岡先生は『人間にとって大事なことは「元気」だ。元気というのは「骨力」と同じである。「元気」というのは非常に難しい言葉だ』と言われています。我々はよく「元気で良いね」と話しますが、それぞれの言葉を見ますと「元」にはいろいろな意味があります。宇宙的には「大きい」とか「普遍的」という意味があります。これは例えば「元首」とか「元帥」という言葉ありますが、そういう意味で表現されているかもしれません。また、空間的には「もと」という意味があり、これは「元本」とか「元素」で使われています。時間的には「はじめ」という意味があり、「元旦」は一年の初めとして使われています。いろいろ意味はありますが「元」とは一切の「もと」であり「はじめ」となる大いなる言葉です。そして「気」とは、気力とか申しますが「エネルギー」「クリエイトする力=想像力」であります。
「元気」は、その二つの重要な意味から成り立つ非常に根本的な要素を含んだ言葉です。これに対して「客気」は、お客様が来ていると思ったらいつの間にか居なくなるというように、元気そうに見えるが続かないという意味です。「元気」は途中でへこたれない、何事があっても常に溌剌として変わらぬ想像力と活動力を持続することです。したがって「元気、骨力」は、同じ力でも物質的意味の「体力」よりも精神的な意味の力です。『人間のどこが一番人間らしいかというと、それは肉体的よりも精神的であることです。精神的なものを失ったら、もうこれは人間として堕落していることだ』と安岡先生は言っています。我々は大いに「元気」でありたいと思います。
 最後に、先日9月15日に山崎さんが発起人で「丸茂真先生を偲ぶ会」を浜の湯さんで行いました。多くのロータリーのメンバーに出席いただき、丸茂先生の人柄が偲ばれ、生き方を教えられるような会でした。ありがとうございました。
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幹事報告 長田司幹事
皆さんおはようございます。早朝にもかかわらず40名の皆様に出席いただきました。本日はぬのはんの加藤さんにお世話になりました。大変ありがとうございました。
9月23日の「秦野たばこ祭り」に8名の参加を予定しています。
10月のロータリーレートは80円です。
9月28日の例会は富士見中学校より先生をお招きしますので、皆様出席いただきますようお願いします。
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40名が参加して


グラブフォーラム 早朝例会 古屋了プログラム委員長
 皆さんおはようございます。今日は朝の例会ということで元気にスタートしたいと思います。ラジオ体操でもやろうかと思いましたが朝食の後ではたいへんですので考えましたところ、私の恩師の息子さんでパラリンピックを目指している選手がおられ、お話をいただければ活気ある例会になると思い設営させていただきました。ぬのはんの加藤支配人にお願いしたところ「何か食べたいものはありますか?」と聞かれましたので"納豆"を食べたいと申しましたところ、早速ご用意いただきました。皆さんからもお好みを伝えていただきたいとのことですのでよろしくお願いします。
 さて、小池岳太さんを紹介させていただきます。お父さんはこれまで二回清陵の体育の先生で赴任されています。私は先生が27歳で赴任された時の生徒でした。これまで県のバレーボール女子チームの監督をされておられましたが、この春に岡谷東高校を退職され現在は健康科学大学で非常勤講師を務めておられます。小池岳太さんはプロフィールにあるように1982年のお生れです。現在30歳で子供の頃からサッカーを始め下諏訪向陽高校から日体大まで続けておられました。ある時お父様から電話があり「岳太が事故に遭ってしまった。もうサッカーは続けられなくなった」と告げられました。その怪我を契機に岳太さんはアルペンスキーに転向されました。現在セントラルスポーツ株式会社管理本部の人事部でソチのパラリンピックを目指してがんばっておられます。ソチ出場になるかどうかはこの2月からの転戦で決まります。これからヨーロッパ等の転戦が始まりますので皆様からのご支援をいただければ大変ありがたいと思います。それでは小池岳太さんよろしくお願いします。

卓話 2014年冬季ソチパラリンピック強化選手 小池岳太さん
 皆様おはようございます。本日は父を通じて古屋様からお誘いいただきこのような機会を頂戴し本当にありがとうございました。私は20歳の時にオートバイの事故で左腕が動かなくなる障害を抱えました。ご紹介いただいたとおりサッカーでゴールキーパーをしてきましたが片手ではトップを目指せないということで、現在はアルペンスキーの世界で活動しておりパラリンピックを目指しております。今日はそのお話を資料、映像とともに見ていただき知っていただきたいと思います。
 私は全国で155店舗のスポーツクラブを展開しているセントラルスポーツの本社人事部でデスクワークをしております。契約では春と夏に仕事をしながら体作りをして半期は競技に専念しています。先日ロンドンのパラリンピックが終わりましたが、当社のメンバー会員様も出場されており応援をさせていただきました。私はこれまで2006年のトリノと2010年のバンクーバー大会に出場しましたが、最高成績はスーパー大回転の9位でまだまだトップとの差が大きいと感じています。今シーズンは2年後のソチ大会を控え来月から合宿があり2月1日から選考が始まりますが、それまでにしっかりポイントを獲得していくことが必要となります。なんとしても出場権を勝ち得てソチ大会では金メダルを獲得したいと思っています。
 映像をご覧いただきながら障害者のアルペンスキーについてご説明します。今日は"板"を持ってきましたが、私たちのアルペンスキーは「回転」「大回転」「スーパー大回転」「滑降」「複合」の5種目があります。競技ルールは健常者と全く同じですが、大きな違いはそれぞれの障害に応じたクラスが3つに分かれています。写真でご覧のとおり視覚障害のクラス、チェアスキー(車椅子)のクラス、立位(片足)のクラスに分かれており、それぞれにメダルがあります。個々の障害をカバーするためにそれを補う道具を使うことが許されています。例えば雪上の車椅子には各国がいろいろな工夫を施しています。日本製はとても性能が高く世界ではかなりのシェアを持っています。椅子の下にバネがあり、バネは3Dに動いて加速できるように、膝に近いように作られています。片足の選手はストックの先にスキーの先端が備わっている「アウトリガー」を使うことができます。競技ルールは一人ひとり障害が違う中でハンデを設けて勝負しています。私は立位ですが片足の選手より有利ですから、障害の内容に応じて実際のゴールタイムからハンデタイムを引いた計算タイムで勝負をしています。
 それでは前回のバンクーバー大会の映像をご覧ください。この映像は5種目の中の「滑降」です。最高時速は私で124Km、トップの選手が131Kmです。チェアスキーから立位までを見ていただきます。こちらは加納選手で腹筋から下が使えない脊椎損傷の障害を持っています。こちらのチェアスキーの選手は大腿で切断していますが、腹筋、腰回りは使えるのでハンデは軽いクラスになります。こちらはランキング1位のドイツの選手ですが電車事故で片腕と足の指を失くしましたが大きな体型と大変なパワーがあり強い選手です。レース中はスタッフがスタートからゴールまでいろいろなサポートをしてくれます。この時私は残念ながら11位でトップとは5秒以上差がありました。こちらは長野県出身の三沢選手で私の友人でありライバルです。
 私を含めパラリンピックの選手たちは、どのような経緯で障害を負ったかを共に話す機会があります。それぞれに事情があり国によっては戦争によって負傷した選手もいます。例えばスペインやスロベニア、スロバキアでは視覚障害の選手が非常に多いのですが、やはり戦争で使われた枯葉剤等の生物兵器により失明されたようです。アメリカでは従軍して負傷した方が多くいます。私の事故の経緯と障害についてお話します。当時日体大サッカー部におりましたが、バイクでアルバイトに行く途中乗用車に横から衝突されました。1週間後に病院で意識を取り戻しましたが、父からは事故当初は生死の間を彷徨ったと聞き本当に申し訳ないことをしたと思いました。また怪我をしたことで母には心労をかけましたので、これからしっかり恩返しをしたいと思っています。半年間の入院で神経回復の移植手術を数回行い、当初動かなかった腕は今では筋肉がつき2Kgのウエイトを上げることができるようになりました。その後大学の障害者スポーツの先生からの勧めでパラリンピックのアルペンスキーで頂点を目指すことになりました。幼いころから父に連れられスキーに行っていた私は、その勧めによりこれから大好きなスキーで頑張れると確信しました。
 私はこれまでいろいろな方に出会い支えられてきました。その出会いについてお話します。まずトレーナーの鳥居先生(鍼灸医)との出会いです。スキーの練習方法について相談に乗っていただき、それ以来7年間お世話になっています。夏は毎朝6時からトレーニングをしていただくなど公私共にお世話になっています。これまで競技生活で膝の靭帯を切ることが2回あり復帰は難しいと思ったことがありましたが、先生の治療やリハビリの支援により元に戻ることができました。これは新しく建て替えられた日体大のジムですが、現在もよく使わせていただいておりありがたいと思っています。私は自転車が好きでよくトレーニングに使いますが、毎年1回東京から実家に帰るときも自転車を使っています。会社の皆さんには半期競技に行く私を気持ち良く送り出していただき、皆さんのおかげで競技ができると感謝しています。こちらは家族ですが、父の献身的な活動や情熱を持ってバレーボールに賭けてきた背中を見てきましたので、家族には何としても恩返しをしたいと思っています。
 現在の喫緊の課題はもっと体を大きくしてパワーを上げることです。そのために冬の練習までに如何に体を作るかが重要です。毎日ジムで筋力トレーニングを積み重ね、誤魔化さずしっかり取り組むことが大事だと思っています。
 最後に障害とパラリンピックの経験の中で一番大事だなあと感じたことは、地道にコツコツとやることでしか成功はできないと感じました。なるべく楽をしたいと思うことはありますが、成功している人は目の前のやるべきことを一つ一つやっています。今はトレーニングや仕事で自分にできることをコツコツやっていこうと思っています。トレーニングではスクワットや腕立て伏せなどの基本を徹底し筋力に余力を持たせることが大切です。会社では裏方の仕事を喜んでやるように心がけ一生懸命取り組もうと考えています。
 私が活動できているのは、周りの皆さんに助けていただいて今があるということをけっして忘れてはいけないと思います。スキー競技ではコースの整備やエッジやワックスのメンテナンスなど多くの方が居て初めてできることですから感謝を忘れないようにしたいと思います。諏訪の地でいろいろな方に恵まれて活動できていますのでソチのパラリンピックにもご声援いただければ嬉しいです。本日はありがとうございました。
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小池岳太さん
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映像を拝見して
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卓話に感謝して


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