20120316

　International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

2,677回例会　2012.03.16（金）　　No.2,568

司　　会	平林明ＳＡＡ代行
ゲストビジター	諏訪赤十字病院　丸山起誉幸医師
出席報告	本日66.67％　20名欠席、前回訂正88.89％　6名欠席
ラッキーナンバー	Ｎｏ.３　三井章義君

ニコニコボックス

　小口寿夫君
　　卓話は日赤の丸山医師です。宜しくお願いします。
　八幡一成君
　　諏訪湖のワカサギが産卵期を迎え、川を上り始めました。例年ですと最盛期は３月下旬
　　から４月中旬です。豊漁を期待します。
　宮坂直孝君
　　度々恐縮ですが、本日も早退します。明日は春の呑みあるきイベントです。酒蔵街へお
　　出掛け下さい。
　三井章義君
　　ラッキーナンバーに当たって。

会長告知　河西正一会長

　諏訪湖ＲＣはフィリピンにピアニカを寄付します。目標2,000台で、500台集まりました。家庭の何処かで眠っているピアニカが有りましたらご協力をお願いします。
　明日１７日は彼岸入りです。春分の日２０日の前後３日間が彼岸です。彼岸は煩悩を脱した悟りの境地の事です。彼岸にはお供えに牡丹餅、おはぎです。春の代表的な花はボタン、秋が萩と言うことに由来しています。
　今年は３月２０日が春分の日で、祝日です。春分の日は国立天文台の算出で昼夜の長さが同じ日を下に前年の２月１日に閣議決定で祝日となります。天文学に基いて年毎に決定する祝日がある国は珍しいようです。来年の春分の日はもう決まっています。天文学的な春分の日とずれた事は一度も無いようです。明日からはお墓掃除やお参りに行かれる人も多いと思いますが、暫く行ってない方は是非ご先祖様のお参りに行っていただければと思います。

幹事報告　伊藤武利幹事

◇	４月８日次年度の地区協議会が松本で開催されます。
◇	５月２１日はアクトの例会が１９時３０分から有ります。ガバナーが出席されますので、大勢の出席をお願いします。
◇	３月２４日は宋寒さんの送別会です。
◇	ロータリー手帳（６３０円）注文の案内がきています。

委員会報告　

◇５５周年実行委員会　八幡一成委員
　本日例会終了後に役員会を開催します。

クラブフォーラム 　職業奉仕委員会　有賀昭彦委員長

　職業奉仕第２弾です。昨年は、東北大震災のボランティア活動に行かれた日赤の医療班の報告でした。先日、仙台に行きました。焼け野原の状態で、津波の恐ろしさを実感しました。
　本日は、医療の最先端の話をお願いしました。

小口寿夫会員

　週刊ダイヤモンド「頼れる病院」で、諏訪赤十字病院は、診療科数、医師数、看護士数、経常収支比率など経営の総合的な点数ランキングで、長野県内では信大病院に次ぐ９０点の２位でした。東日本でも２０位の病院が９１点です。厚生労働省は病院の診療内容データーに基づき病院を差別化し、分類していきます。諏訪赤十字病院は、大学病院に準じた機能を持つＤＰＣ病院Ⅱ郡（８０病院）に位置付けられる予定です。診療密度、医療研修、高度な医療技術の実施などの要件を満たしての高い評価です。今月末に３２０列マルチスライスＣＴを導入します。短い時間、一回転で撮影ができる、被爆が少ない、鮮明な映像が特徴です。
　本日卓話の丸山先生には去年秋田大学からご夫婦で来て頂きました。食道癌の権威です。秋田県は食道癌患者が多く、そこの外科の半分以上を丸山先生が手掛けてきました。

卓話　丸山起誉幸医師

　鏡視下手術は、体に大きな傷を付けずに行う手術です。お腹に４か所から５か所ぐらい１ｃｍ位の穴をあけ、長い鉗子を入れて、多くはお臍から入れたＣＣＤカメラの映像をモニターに映して、それを見ながら手術を行います。急速に普及しており、全国の病院の３０％がこの方法を導入しています。諏訪赤十字病院も一年前から実施しており、大腸癌はほぼ９割、胃癌は早期癌だけ、この方法を行っています。
　手術の値段は、開腹手術は５５～５６万円位、鏡視下手術は６２～６３万円位です。開腹手術では、１５ｃｍ位お腹を切りますが、鏡視下手術は殆ど傷がわからず、痛くなく、腸閉塞が少ないという特徴があります。

　全身麻酔をかけると痰が多く出ますが、開腹手術だと咳をして痰を出すにもお腹が痛く、なかなか出せず肺炎になりやすくなりますが、鏡視下手術では症状を抑えることができます。鏡視下手術は明朝から歩くことができ、退院も早くできます。４日目から食事もできますし、患者に優しい手術だと言えますが、十分な経験を積んだ医者でなければできない危ない手術です。大腸癌は五味先生、食道癌に関しては私がいますので、諏訪赤十字病院で手術を受ければ、危険性は殆ど有りません。

　もう一つの利点は、ＣＣＤカメラで拡大できるので、狭いところ細かいところが良く見え丁寧な手術が行え、出血量も少なくて済みます。手術時間は開腹手術より１時間位多くかかります。鏡視下手術はまだ標準的な方法として認知されていないので、導入は早期癌からにしています。進行癌でなく早期癌のうちに病院で治療を受ければ、鏡視下手術も選択肢の一つとして考えることができます。
　最先端医療はロボット（ダビンチ）を操作し、鏡視下手術を行うものです。３Ｄ画像、手振れ補正で１～２㍉の血管を扱う事ができます。ダビンチは３億円で年間維持費が２千万位です。保険が適用できず、２００万の自費を払えば、手術が受けられます。鏡視下手術で大事なのは早期発見です。
　秋田県は食道癌が多く年間５０例手術をしました。食道癌に悪いのは、煙草とお酒です。少なくとも煙草は止めて下さい。

←前週報へ　　　週報ホームに戻る　　　次週報へ→