2,658回例会 2011.10.14(金) No.2,549
司 会 |
藤森和敏SAA |
ゲストビジター |
諏訪赤十字病院 医師 酒井龍一様 |
出席報告 |
本日73.81% 18名欠席 前回訂正89.13% 8名欠席
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ラッキーナンバー |
No.12 玉本広人君 |
ニコニコボックス
河西正一君・伊藤武利君 酒井先生ようこそいらっしゃいました。本日はよろしくお願いします。
小口寿夫君 本日は日赤の酒井先生が卓話をやらせて頂きます。よろしくお願いします。
有賀昭彦君 職業奉仕委員会のフォーラムです。日赤の酒井先生をお迎えして。
宮坂直孝君 呑み歩きは多くの皆様にご参加いただき有難うございました。
松下正樹君 連続欠席申し訳ありません。
古屋了君 ローターアクトの例会欠席、失礼しました。
太田信男君 中日ドラゴンズは一時の10ゲーム差を猛烈な勢いで逆転し、待望の優勝マジック4を
点灯し昨日も勝ってマジック2に。ドラゴンズにとってセリーグ連覇は初。胴上げは間近
です。今年の祝い酒はワインでいきます。
榎田誠一郎君 結婚記念日にお花を頂いてありがとうございました。
玉本広人君 ラッキーナンバーに当たって。
会長告知 河西正一会長
みなさんこんにちは。酒井先生本日はようこそお越し下さいました。3.11から7カ月が過ぎておりますが被災地はまだ復興が思うよ
うに進まず大変なようです。今日は酒井先生に「東日本大震災救護に際して思う事」と題してお話し頂きますのでよろしくお願いします。
諏訪クラブは本年で55周年を迎えることになりましたが記念事業として小中学校への本の贈呈を引き続き実施していきます。先日記念
事業委員会の皆さんと城南小学校へ読書の授業参観に行って参りました。今の授業は子ども一人ひとりがパソコンを持ってその上で感想を
述べたり我々の時代とは違う状況で驚いて参りました。読書というのは今の教育に必要だという事を先生方からお聞きして参りました。
さて、今日は10月14日「鉄道の日」です。鉄道の日というのは昔の「鉄道記念日」で明治5年9月12日に現在の新暦で言いますと
10月14日に新橋、横浜間に鉄道が開通したという事です。正式開業時の列車本数は日に9往復、所要時間は53分、速度は32キロだ
ったそうです。東海道本線が全線開通したのは17年後の明治22年、中央線が岡谷まで開通したのが明治38年です。開通から50周年
を記念して鉄道記念日が作られたそうです。JRに代わってからは国鉄のイメージをひきずるので鉄道の日に変わったそうです。
車両は全部イギリスから輸入され、客車は大工さんが作ったそうです。当時は鉄道事業は大変儲かる商売であるという事でどんどん発展
したようです。 |
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私が子供のころの旅行は新宿から諏訪まで5時間位かかって大変でしたが今は2時間を切るという時代
になり、以前に比べれば格段に速くなりました。
幹事報告 伊藤武利幹事
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本日は日赤の酒井先生ようこそお越しいただきました。後ほどよろしくお願い致します。 |
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ダメゼッタイ運動の方からお礼状が届いておりますので後ほど回覧させて頂きます。 |
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10月30日午後からアフターミーティングがございます。出欠を回しますので参加をよろしくお願
いします。 |
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明後日の地区大会の件ですが6時50分に柿木観光さんの駐車場を出発し、7時にぬのはんさん、
15分後には新鶴さんの駐車場に参ります。その15分後インターに入りますがインターに入る直前に飲み物を仕入れたいと思います。
16時30分終了の予定ですが、かなり混雑が予想されますので出来るだけ早くバスに乗り込んでください。直会を仙岳さんで実施します
がご都合の悪い方は至急お知らせください。 |
クラブフォーラム
◇職業奉仕委員会 有賀昭彦委員長
今日は職業奉仕委員会の担当でございます。職業奉仕はロータリークラブの三大奉仕の一つと言われております。
今日は震災後7カ月経ちまして頭の中から記憶が消えつつあるのではないかと思い、小口先生に強引にお願いして職業奉仕委員会で日赤
の先生に卓話をお願いできないかとお願いしましてなんとか今日に漕ぎ着けました。
やはり私たちは地震、震災について発生した時に自分達がどうやったらボランティア活動できるのかが大事な事だと思っております。
◇職業奉仕委員会 小口寿夫副委員長
実は3月11日は東京に会議でおりまして、揺れて本当に怖い思いをしました。その時に病院でDMATが即スタンバイしまして厚生労
働省から指令が来ますとすぐ出発するようになっておりまして、3時間後に酒井先生が出発したわけです。
酒井先生は内科の循環器の部長をしておりましてこの間からICUの部長もやってもらっておりまして現在心臓血管センター長もやって
もらっています。対外的には救急のインストラクターの長野県の長としましてこれから病院としては酒井先生に災害の方もやってもらおう
と思っています。
今日は2回DMATとして行ってこられた体験をお話し頂きます。よろしくお願いします。
卓話
諏訪赤十字病院 医師 酒井龍一様
東日本大震災支援に行っていろいろ思うところもありまして本日発表の機会を頂きました。
今回の東日本大震災は尋常ではないなと皆さんお考えでしょうが、今回は非常に複合的な災害です。国土地理院のデータですが、GPS
の解析によりますと地盤が5メートル動いています。
さて、DMATといのは最近になってメディアに出るようになりましたが、訳はDisaster Medical Assistance Teamというのですが、
これは阪神淡路大震災の時に最初の初動が遅れて助けられず、本来は亡くなる必要が無かったのに亡くなった方がたくさんいたという反省
に基づき厚生労働省が設けたものです。訓練を受けて認定されて行くということになりますが、主な仕事は被災地の情報収集、応急処置と
搬送、あとは被災地の病院支援、航空機やヘリコプターで上空に上がっても大丈夫なように患者さんのケアをしっかりしてあげるという
SCUというものを作ったりしています。最終的には被災地の災害医療をコーディネートしていくという仕事を担っています。今回初めて
広域搬送というものが実施されまして羽田まで搬送を行っています。いろんな災害に対応できるようにという事でNBCというものがあり
ますが、これは核とか化学兵器などにも対応できるように準備をしています。今回は放射能の問題が出たのですがDMATは訓練されてい
つでも万全な体制で出られるようになっています。
小口副委員長から酒井様の紹介 |
うちの病院では14時50分から情報収集を開始し、具体的にはこれはメディアやテレビなのですが15時12分にはDMAT本部から
待機要請があり16時には出発準備を始めて16時46分に派遣要請が出ています。実際には17時15分ごろには出発準備が整っていた
のですが、車両を1台増やした関係で少し遅れましたが17時50分にはDMAT隊として出発しています。
最初福島を目指したのですが、福島にはDMAT隊が沢山到着しているという事で岩手を目指しました。自衛隊の要請で釜石に入ってほ
しいという事になり、ヘリで釜石を目指して移動することになりました。着陸した地点はがれきの山で目指すところに直接行けませんでし
た。ヘリで移動したため軽装での移動となってしまい、歩くのもままならない状況で進んでいく事となりました。 |
旧釜石中学校では消防の依頼があり3名の方の救出に向かったのですが道が寸断されており行った時には間に合いませんでした。次に高
台の小学校に向かったのですが800名位避難していまして水も食べ物もない状況でした。釜石の災害対策本部に日赤の救護班の要請を出
し、13日には神戸赤十字の救護隊が支援に来てくれまして情報をいかに早く発信するかが大事であると思いました。
活動の概要は県立釜石病院に行ってからです。帰りは長野県庁から指令があり福島を通るなと言われ、秋田を経由して帰って時間が掛か
ったのですが後から考えると適切な指示だと思いました。DMATの仕事は地震発生後72時間3泊4日で終了しました。救護班の仕事と
しては実際避難所で健康管理を行うという事、被災地の病院の支援を行うという事も行い、2回目は4月になって石巻赤十字病院の支援に
行ってきました。向こうの病院は正直な話月単位で派遣してほしいというのが本音だったようです。というのは月単位でないと向こうのス
タッフが休めないからです。避難所では3週間を過ぎると下痢や発熱といった感染症の症状も出てくる方もあり、こういった患者さんを収
容する中間施設的な役割も病院は負っていました。私が二回目に石巻に行ったのは4月8日でした。7日に大きな地震があり災害モードに
戻っていました。実際の救護班は48名で合計66名の体制で援助を行って来ました。
話は変わって栄村で地震が起きた事を踏まえ、震源をプロットしてみると長野で起きている地震がなんとなく説明が付きます。先日松本
の地震では牛伏寺断層でないと言われていますがひずみが同じようにかかって起きた地震なのかなと思います。松本辺りはひずみが解消さ
れていますが諏訪はまだ解消されていません。ということもありうちの病院では9月23日に災害訓練を実施しました。本部でも小口先生
に頑張って頂きました。実は今回こういった形で災害訓練をやっていますが、今回の地震で日本で良い対応が出来た施設という事でディズ
ニーリゾートがテレビで取り上げられましたがちょっと紹介させていただきます。ディズニーランドは指揮命令系統がしっかりしており、
アルバイトが9割を超えているのですが皆が同じ理念で動いているという事が大切だったのかなと思います。 |
酒井医師による卓話 |
日赤で災害現場に行っていろんなマニュアルがありそれに合わせて行動するのですが、そのマニュアルにないような事を皆を救いたいと
いう事を自分で考えて行動するといことが大事なのかなと思いました。
今回東日本大震災の支援に行ってきましたが、それまでいろんな災害が起きていましたがどうしても他人事のように感じていた事は否め
ないかなと思います。今回身近な事として経験した事は大切にしたいと思います。今出来る事、今しなければならない事をもう一度考えて
いこうと思います。
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