riemblem International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2625回例会 2011.01.28(金)  No.2516


司  会 藤森省作 SAA
ゲストビジター コソボフィルハーモニー常任指揮者 柳澤寿男様
出席報告 本日81.25% 11名欠席 前回訂正89.58% 7名欠席
ラッキーナンバー No.5 那須要一郎君

ニコニコボックス
 折井俊美君、古屋了君
  柳澤寿男先生にお出掛けいただき光栄に存じます。
  武田さん、ありがとうございました。ご活躍をお祈り申し上げます。
 小口武男君
  柳澤寿男さんようこそ。本日はよろしくお願いします。
 山崎晃君
  世界理解月間に向けて柳澤寿男様をお迎えして。
 藤森貞雄君
  昨年柳澤さん指揮のモーツアルトのレクイエムを聴き感動しファンになりました。
 武田道仁君
  益々のクラブの発展と皆様のご健勝お祈り申し上げます。ありがとうございました。
 原敏雄君
  武田会員お世話になりました。新任地でのご活躍をお祈りいたします。
 那須要一郎君
  武田さんご栄転おめでとうございます。ロータリーでは大変お世話になりました。
  新天地でのご活躍を祈念しております。ラッキーナンバーに当って。

会長告知 折井俊美会長

 皆様こんにちは。今月は、国際理解月間です。
 国立コソボフィルハーモニー指揮者の柳澤寿男様においで頂き、卓話をしていただきます。
 コソボは旧ユーゴスラビアのセルビアに属する自治州でした。2008年2月、コソボ共和国となりました。国連加盟国192カ国の うち日本を含む74カ国に承認されています。コソボ紛争がありましたが、日本から遠い地域のため、理解しにくかったです。
 今日は柳澤様に現地での生の様子をお話しいただけると期待しています。よろしくお願い致します。
 それから、当クラブにほぼ2年在籍された武田道仁会員が本日をもって退会されます。親睦委員会で活躍していただきました。ヤンゲスト の会員を失い残念ですが、名古屋にご栄転されます。今後のますますのご活躍を期待致します。

幹事報告 古屋了幹事

3月に開催されるIMの出席について回覧させていただいております。今回はクラブの枠を越えて 大いに交流を促進したいということで懇親会が充実しております。趣味人広場の出品もよろしくお願いします。
2011年の年次大会の案内が参りました。5月22日から5日間アメリカ合衆国のニューオーリ ンズで開催されます。
2011〜2012年度ガバナーからテーマのお知らせがありました。「心の中を見つめよう、博愛 を広めるために」です。
2月のロータリーレートは1ドル84円です。
昨夜親睦委員会で武田道仁会員の送別会を行いました。

武田道仁会員退会挨拶

 このたび2月1日付けで転勤を命ぜられまして5年間おりました諏訪を離れることになりました。
 私が諏訪ロータリークラブに入会させていただきましたのは2009年5月15日ですから1年と9カ月在席させていただいたのですが、 振り返ると非常に充実した日々でもっと長い期間在席させていただいたような気持ちで、年月以上の感慨がございます。
 最初の例会では森会員から御紹介いただき緊張の中で御挨拶させていただきましたが昨日のことのように思い出されます。最初は出席委 員会に所属し、伊藤委員長からクラブについて親切に教えていただきました。その後親睦委員会に所属させていただき関口会員や折井会長 と一緒に雪山に入り必死の思いでクリスマスツリーを切り出したこと、バスハイクで皆様と一緒に別所や私の故郷の清水に行ったこと、 花見や忘年会例会でマジックを披露させていただいたことなど本当に想い出が尽きません。
 皆様は私よりも一回り、二回り、三回りも年配の方々であるのに気さくにお付き合い下さったお陰でクラブに馴染むことが出来、例会に 皆勤することが出来ました。
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武田会員挨拶
 このたび機会をいただいてロータリークラブに入会させていただいたお陰で私の職業観というものが向上したと思っておりますので、 また機会が有れば入会させていただきたいと思っております。
 今度配属される部署は営業部の地域交流担当という部署で、中部8県の地域活性化・地域交流のお手伝いをさせていただくという部署で すので、諏訪の観光の活性化に最優先でお手伝いさせていただきたいと思っております。本当に親切にしていただきましたことに感謝する と共にクラブが今後益々発展することを願い、皆様方のご健勝を願いまして挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。

クラブフォーラム 国際奉仕委員会 山崎晃委員長

 2月が世界理解月間になりますが、講師の先生のご都合で本日にさせていただきました。
 本日お話をしていただく先生は柳澤寿男さんです。1971年生まれで下諏訪町のご出身で、諏訪清陵高校を出た後大学に進学し、音楽 の修行を積まれて2007年コソボフィルハーモニー交響楽団の主席指揮者に就任されました。この時からコソボに在住されています。 従って現在は日本とコソボの間を往復されています。
 2010年にコソボフィル日本ツアーがありまして、7月に岡谷のカノラホールでのコンサートを皮切りに日本各地で公演され、また 日本各地のオーケストラでも客演されております。テレビ等にも紹介されNHKでも戦場に音楽の架け橋をという番組が放送されています。

卓話 柳澤寿男コソボフィルハーモニー常任指揮者

 日頃から大変お世話になっており、家族共々諏訪の方向には足を向けて寝ることのないよう心懸けてお ります。
 コソボフィルハーモニーの指揮者と民族融和のためのオーケストラであるバルカン室内管弦楽団を立ち上げております。
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柳澤さんによる卓話
 最初、旧ユーゴスラビアについて説明させていただきたいのですが、ナチスドイツに対抗してチトーがパルチザン部隊を引き連れてユー ゴスラビアという国を建国するわけですが、その時、祖父がパルチザン部隊で戦ったという団員もおり、そんなに昔のことではないのです。
 チトーが治めたユーゴスラビアという国は沢山の民族と沢山の宗教をひとつにまとめて国として成り立っていたのです。皆様も記憶にあ るとは思いますがサラエボで冬季オリンピックが開催されていますが、その時は沢山の民族が協力し合ってオリンピックを開いたのですが、 その会場が今どうなっているかというと空爆により壊滅しているのですが、ある会場は墓地になっています。
 サラエボは諏訪と同じ盆地にあるのですが、山の上はセルビア軍に占拠され、平地にあるボスニア人居住区に向かって砲撃がされていた ので、ボスニア人は先祖代々の墓がある山の上にいけないので平地に埋葬し、平和の祭典であったオリンピックの会場も墓地となっている のです。
 チトーの死後、沢山の紛争があり、沢山の犠牲者を出して、旧ユーゴスラビアが7地区に解体されました。北からスロヴェニア、クロア チア、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、マケドニア、そして最後に生まれた世界で最も新しい国がコソボ共和国という ことになっていまして、今私が住んでいる国です。
 コソボにもフィルハーモニーというのは以前から有りましてチトーの頃はセルビア人もアルバニア人もマケドニア人も多くの民族が混在 して在籍して、クリスチナ放送交響楽団として活動していたのですが、紛争の時代になると楽団員も皆難民になったため続けられなくなり ました。
 ナトー軍がコソボと対立していたセルビアの首都を空爆することによってコソボ紛争も終息し、2000年にコソボフィルハーモニーが 再開されましたが、残念ながらこれは他民族の楽団ではなく、アルバニア人しかいない単民族のオーケストラです。コソボと言うのはセル ビアから見ると日本の京都のようなところなのですが、民族移動により、在来のセルビア人は減少して、90%以上がアルバニア人に変わ ってきていて、様々な軋轢が生じていたのです。そしてアルバニア人にとっては独立しかないということでコソボ紛争が始まったのです。
 コソボフィルハーモニーに私が最初に着任したのが2007年で、それまで隣国のマケドニアで働いていて、客演指揮者ということで コソボに行ったのです。その頃コソボは独立の前で手榴弾が爆発したり死者が沢山出ていたりして、国連の暫定政権の時代だったのです が、客演でいって練習をするのですが、練習をしている最中も仲良くなった楽団員達が、もし紛争があったならば悪いけれども楽器を武器 に変えて戦闘に参加するということでした。しかし、演奏会が終了した時には音楽家に国境があってはいけないんだということを言ってい ただけるようになりました。それがすごく嬉しくてコソボフィルハーモニーからのオファーを受けてそのままコソボに住み着いたという 経過です。
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指揮者 柳澤寿男さん
出展:柳澤寿男後援会HP
 紛争の時の悲惨な状況がトラウマになっている人が沢山いるのです。現在のコソボの治安は国連軍・ナトー軍の部隊配備により保たれて いますが、街中にも軍人が非常に多く目立つという状況です。但し、北部のミトロビツァという町は昔からセルビア人が住んでいて、コソ ボに在住する10%のセルビア人のほとんどがその町に居住しています。町がイマル川で分けられていて、南側がアルバニア人居住区で、 北側がセルビア人居住区になっていて、橋が一本架かっているのですが、誰でもが渡れる橋なのに誰も渡らないという橋、渡ったら殺され てしまうとお互いが考えている橋です。
 旧ユーゴスラビアの国々にはそれぞれオーケストラがあるのですが、いづれも単民族のオーケストラであるので、音楽くらいは民族融和 を図ることが出来るのではないかと思いその取り組みを行っています。バルカン室内管弦楽団というのを造って、バルカンの色々な国の 人達が平等に参加できるオーケストラにしようと、何年か前に私が音頭を取って立ち上げました。演奏家の方達に話してみると、我々は 音楽家であって政治家ではないのだから、良いことではないかと賛同を得られ、多くの民族・国の方々が参加してくれています。2009 年5月にはミトロビツァにおいて川の南側と北側で一回づつ演奏会を開くということも出来ました。開くまでが大変で、まだ民間の力では 無理であろうと考え国連開発計画の助けを借りて開催に漕ぎ着けました。様々な制約がありましたが、全てをクリアーして、20年ぶりの 快挙となる民族融合の演奏会を成功させることが出来ました。参加してくれた演奏者も分断の橋と呼ばれているこの橋を再会の橋と変えた いと言ってくれました。
 音楽が媒体となって多くの方々が繋がっていく事に喜びを感じています。旧ユーゴスラビア各国でそして世界各地で演奏することを目指 して活動しています。今後もご指導ご鞭撻ご協力の程よろしくお願いします。


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