宮下会計 上半期会計報告
ニコニコボックスが150万に対して47万です。半期で予定をクリアしたいので、協力をお願いします。
卓話
宮下克彦会員
八十二銀行入行は昭和54年で丁度30年になりました。
出身は佐久の立科町で諏訪に来て解ったのは上社の御柱にわが町の木が使われていて多少諏訪のお役に立っているのかなと解りまして、
先週の日曜日も綱打ちの作業に参加して一緒に御柱祭を盛り上げようという気持ちになってきました。立科から通勤できると思い入行しま
したが、未だに家から通った事がありません。単身赴任も今年で9年目をむかえて自分で作る料理のメニューも増えてきています。
諏訪支店勤務は13番目の職場ですが、諏訪地区に住むのは3回目です。諏訪に2回、岡谷1回で自分として諏訪と縁があると思います。
転勤の都度地域、お客様との出会いの中で大変貴重な経験をしています。これまで県内、東京3回、海外という事で回っていますが、通算
して一番長く担当した仕事が渉外係です。それに続いて長い海外勤務を含む国際分野の仕事、業務について特に印象に残った事を話します。
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宮下会員による卓話
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初めに国際業務のPRをします。国際業務の規模を示す指標(バロメーター)の外国為替の取扱高があります。資本取引を除く外国為替
の取扱高で貿易取引、貿易外取引を集計した物で、2年程前まで中央銀行の中で地銀では、1位を何年か続けていました。今は3位で県内
企業の海外取引の多さが数字により解ります。
県内企業の海外拠点は平成20年で1,500を超えています。アジアが1,200以上を占め中国、香港で半数以上に達しています。
当銀行の欧米支店は閉鎖、今はアジアに集中、香港に支店・現地法人を置き駐在員事務所が大連、上海、シンガポール、バンコクにありま
す。タイと大連は2〜3年前に作りました。当時担当としてこの2か所に拠点を出したいと上司を説得するような形で承認を頂いて、今進
出しています。タイの県内進出企業は今120位あり、カシコーン銀行との提携でサービスの提供もしていますし、近隣諸国もカバーして
います。大連は30社位です。諏訪に大連会があり、長野県との繋がりに歴史があり営業に適しています。中国の中ではルールを守る地域
であり、法律を施行するにも大連でトライをしてうまくいきそうであれば徐々に広めていくエリアでもあります。非常に住みやすい場所で
す。中国北部全体をカバーする役割期待もあります。
大連には山口銀行が1980年代にいち早く支店を出し運営をしています。山口銀行との連携で多岐にわたるサービスもできています。
諏訪地区のある企業さんもこのルートを使ってサービスをうけています。最近は、製造業はもとより食品関係の商談会、企業交流会等積極
的に開催をして契約に幾つか結びついています。
香港赴任は、平成7年10月〜平成12年1月までいて非常に印象に残った事はお客様から預かった預金が大変尊いものだと日本にいる
時以上に強く感じました。国内外を問わず、外交活動時に夜遅くまで定期預金の収集に競いながら行っていて、右肩上がりの時もありまし
たが、今は給与も給与振込になり預金獲得に難しくなり、預金をして頂くありがたさを痛感いたしました。国内に於いては、預金が貸出よ
り多いのが通常ですから、他に有価証券、マーケットで運用して有効に運用しています。しかし突然必要な金額が必要な時に備え専門部署
が日々管理しています。銀行間同士で国内外を通して資金を融通しあうインターバンク市場があり、地銀他、都市銀行、信託銀行、海外銀
行も入っています。香港支店も円、$、香港$も行っています。
平成7年に国内銀行に過酷な問題が発生いたしました。国内で4つの信用組合、第2地銀トップの兵庫銀行破綻でジャパンプレミアムが
起きました。これは日本にだけ適用する金利です。つまり信用低下を意味します。平成9年に2回目のジャパンプレミアムが発生、これは
前回の倍位になっています。この時都市銀行の拓殖銀行、山一証券の破綻と深刻な時でした。平成10年以降3回目のジャパンプレミアム
が発生、これは長銀、日債銀が危機を迎えた時で政治がらみもありました。毎日の資金を市場から調達したくても難しく、借りるにしても
高金利でした。邦銀は国内外で同様でした。格付け会社ムーディーズは最高のAより下げBになりました。当時の出先銀行は県内企業の進
出が少ないうえ預金が無いことからアジアへの投資、融資を目的にしていたため、ジャパンプレミアムの影響をまともに受けました。また
その後アジア通貨危機が発生して金融危機が起こり経済危機に至っていました。
当銀行の目的は県内企業の支援を目的として展開、収益面でも資金の確保でも非常に助けて頂いた面もあります。行内議論では結局地道
な方向への結論が出たことにより、他の影響を極力抑える事が出来たと思います。今の香港は撤退して行く銀行がかなり急増しています。
当行は香港での人との繋がりが今でも大きな財産です。この時の経験が私の糧になっています。基本的には預金が銀行の信用度を示すバロ
メーターで預金をして頂く事が一番大事なことです。
明治初期の三井銀行の中上川彦次郎(なかみがわひこじろう)さん曰く「預金は借金なり」の言葉を肝に銘じ心掛けていきたいと思いま
す。
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