riemblem International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2581回例会 2010.02.19(金)  No.2472


司  会 山崎 晃SAA
ラッキーナンバー No.38 早出由男君

ニコニコボックス
藤森和敏君、八幡一成君
 本日は、まるみつさん、よろしくお願いします。
小口武男君
 連続欠席深謝。コソボ・諏訪国交樹立記念演奏会諏訪公演の事務局をやっています。皆様の協力をお願いします。
太田啓君
 ようこそ、まるみつへ。卓話をさせていただきます。
早出由男君
 初めてのラッキーナンバーです。有難うございました。

会長告知 藤森和敏会長
 河西正一会員よりお父さんのご遺志金を頂きました。有意義に使わせていただきます。
 今日は職場訪問例会で「まるみつ」太田さん宜しくお願いします。
 今バンクバー冬季オリンピックが行われていて喜んだり、がっかりしたりで一喜一憂で、是非とも頑張ってもらいたいものです。
 2月15日上社の御柱抽選式があり、本一が湖南・中洲で私の生誕地です。前一が豊田・四賀で諏訪勢が本一、前一を引き当てました。

 今日は「超高層建築物の高さ比べ」その2です。
 現在クウェートでは、高さ1,001mのブルジュ・ムバラク・アルが計画され、UAEドバイでは1,400mのナキール・タワー、サ ウジアラビアのジッダは1,600mのキングダム・タワー、バーレーンの首都マナーマは1,022mのムルジャン・タワーが計画されて いますが、2007年の世界同時不況で建設延期となる計画もあります。ブルジュ・ハリファが何時まで高さ世界一を保持できるか、注目 されています。
 計画されている1,000mを超す建築物は、ハイパービルディング(超々高層ビル)と呼ばれています。日本でのハイパービルディング の計画は、1,990年のバブル景気の時提案されましたが、バブル崩壊で断ち切れとなりました。現在では「民設公営」方式のプロジェ クトを進行させることが構想されています。20世紀末に首都機能移転の案としてハイパー首都(1,125mのビルに首都機能を移転する 計画)が提案され、現在は新宿のプロジェクト(新宿副都心の再生化)、築地のプロジェクト(築地市場移転後の跡地にグリーンスパイラル シティー構想)が進行中です。またハイパースパイラル(東京駅上空にハイパービルディングを建設)や東京バベルタワー(高さ1万m:敷 地は山手線内側全て、首都圏の人口3,000万人を収容)する構想があります。現時点では壮大な構想で夢物語な感じですが、次世代、 次々世代に夢を託しましょう。

「?」シリーズ(その21) 発明と発見
 発見が発明を促し、発明も発見を促す。
 人類の歴史は発明の歴史といってもよく、また同時に人類の歴史を発見の歴史といっても間違いないでしょう。
 では「発明」と「発見」はどう違うのでしょうか。「発明」といった場合、一般には「機械・器具類、あるいは方法・技術などを初めて 考案すること」、これに対し「発見」は「まだ知られていなかったものを、初めて見つけ出すこと」つまり、考えて創造するのが発明で、 ただ見つけることは発見となります。


幹事報告 八幡一成幹事
◇3月5日はRAC夜間合同例会です。19時点鐘 場所は「仙岳」です。

◇河西正一君
 父親89歳の葬儀参列に対し御礼申し上げます。父の遺志を継いで頑張りますので宜しくお願いします。

クラブフォーラム  小口寿夫職業奉仕委員長
 本日は職場訪問で太田啓社長にお願いいたしました。
卓話 太田啓君
 本日はまるみつへようこそいらっしゃいました。いらっしゃいませ、有難うございます。
 店員の挨拶は、いかがでしたでしょうか?私自身は良くなっていると思います。職業奉仕は、私どもにピッタリのテーマだと思いお話を いたします。
 お配りしたレジメの前工程として、「職業奉仕ができなくなっているデパートではないか?」が今日のテーマの裏テーマになっています。 去年東洋経済の本で「百貨店、スーパー総崩れ」次に「百貨店最終決戦、4大陣営はこう動く」、週刊ダイヤモンドは「流通大激変選ばれ る店の秘密」「百貨店の没落、総合スーパーの凋落」、話は違いますが、今度藤森会長に「没落と凋落」の違いをお願いしたいと思います。
 冗談はさておき、今日は社会的存在意義の極めて薄くなった百貨店についての情報を頭の中に入れていただいて、今後色んなアドバイス を頂きたいという事で、お話をさせていただきます。
素材
太田会員による卓話
 多少アカデミックなお話になろうかなと思います。レジメの最後の百貨店の歴史を見ていただいて、最終的にはこの「まるみつ」どうし たら良いのか、諸先輩方にこれからのアドバイスを頂きたいと思っています。百貨店の歴史を見ると百貨店とはそもそも何なのかのヒント が多分に隠されていると思われます。1673年に越後屋呉服店が開業しました。お江戸日本橋の今ある袂の近くで、開業。日本の百貨店 の歴史を語るには三越越後屋を語らなければ通れません。1852年パリのボン・マルシェが最初のデパートメントストアと言われていま すが、それより遥か前に越後屋呉服店は商法として近代の百貨店と同様のやり方を取入れています。越後屋は伊勢松坂の商人(三井高利) が開き棚先売り現金掛値無という、陳列販売・正価販売でその時代には世界中どこにもなかった商法を1600年代に始めています。 他に反物を短くしても売って大変な発展をしました。
 世界では、1852年パリにボン・マルシェが開業しました。これは洋服の生地屋さんで共通点はファッションに関わるものです。 1885年パリにオ・プランタン開業、これは百貨店という業態を最初から作った世界初の会社です。デパートメントストアの発祥は 1800年後半からパリやロンドンで発展しました。これらの背景には、産業革命があります。 近代工業化により一般大衆の言葉が生まれ、資本主義も生まれ新たな資本家、富裕層の出現となります。その人たちを商売としてどう捉え るか並行して起きてきました。そして、専門店ができてそれを一つにまとめて、誰でも見られるようにする発想が出てきます。ワンストッ プショッピングができる総合型の小売業がデパートメントストアだと思います。デパートメントストアの意味合いは万国博覧会の様な物だ と思います。夢や憧れを誰にでも提案、提供していく生業だと思います。
 日本へ戻って百貨店の歴史は三越の歴史で、私も三越にいた時に教育をされました。歴史を振り返ると1893年(明治26年)西洋化 が進む中、越後屋が合名会社三井呉服店に改組、1895年高橋義雄、1998年日比翁助この二人が日本の百貨店を作り上げた人で三井 銀行出身です。1904年(株)三越呉服店設立、12月にデパートメント宣言を新聞広告に出して、日本の始まりです。着物から洋服へ 変わり西洋から色んな物が入り、取り入れてくるようになってきます。1905年にシカゴにRCが誕生しています。百貨店とは時代の 流れが大きく変化する時にそれまで富裕層にだけ提供されてきた物事を一般大衆に夢や憧れを提供する生業です。これを存在価値として 百貨店をやって来たと思います。
 次に現在の百貨店売上状況は91年(平成3年)をピークに下がり続けて今は65掛け位になっています。小売販売額に占める百貨店販売 のシェアの推移も下がり続けています。これも競争する業態が沢山出てきているので当然です。もうひとつ見てもらいたいのは、カテゴリ ー別売上高の変化で、百貨店が苦戦をしている大きな原因が中に潜んでいます。百貨店売上減少金額の構成比で45%は衣料品でマイナス しています。世界、日本とも百貨店発祥は衣料品からです。コア・コンピタンスのコアの部分で45%もマイナスが今日の百貨店不況の 本質を示しています。例えば紳士服▲25%、家具▲23%と郊外型の安売り専門店(カテゴリーキラー)の進出が目立ちます。 カテゴリーキラーの影響について、家具分野は専門店増に対し百貨店が大幅減、家電分野は専門店が大幅増、百貨店は微減ですが、家電に は力を入れていませんでした。その他の家庭用品はホームセンターが大幅増なら百貨店は減、紳士服は専門店が横ばいにも関わらず百貨店 は大幅減をしています。
 次に消費の低迷と多様化があります。百貨店というより小売業が全体的に厳しくなっている要因であります。日本全体の消費支出の落込 みがあり、消費が団塊の世代に沿って動いています。最終家計消費支出額と消費支出に占めるモノ消費比率の推移で解りやすく言えば携帯 です。携帯でお金が消費されて、他の物に回らないし遠くへ行く事も無くなる。またお金の使われ方も多様化してきている中でどう消費の 方へ取り込めるかにあります。今はデフレスパイラルと言われていますが物価そのものが下がりだしています。当然物価が下がれば、売上 高も下がってきます。外部環境によって特に厳しくなっています。資料にはありませんが、車の発達によって郊外に多くのショッピング センターができ、住宅も郊外に建てられドーナッツ化現象が進み、中心市街地が空洞化して、小売業界が衰退化していきます。高齢化社会 を迎えるに自分で車を運転して買い物に出かけられるか疑問であります。
 次が内部の問題の仕入れ形態についてですが、仕入れには、買取・委託取引と消化仕入があります。消化仕入は売れた時に利益を貰い、 在庫はメーカーへ返す。簡単に言えば、在庫、人件費無しの話に百貨店が一斉に飛びつきました。そこには落とし穴がありまして、一般的 に消化仕入の比率は5〜6割です。1番目に百貨店の社員が仕入をする力を失ってしまうことで、物の見立てが利かなくなります。越後 屋の家訓の中に「利は元にあり」儲けは仕入から生まれる、仕入の時に吟味しないと出てこない、今はその見分ける力が無くなりました。 2つ目は金太郎飴の品揃えです。オンワード樫山、レナウン、婦人服も同等にどこに行っても同じ売り場になっていて、店の特徴を出せ ません。3つ目は消化仕入とは言え価格に反映されています。雑誌の中に言われている百貨店の値段はおかしい、ユニクロとの違いは何か と言うと、ブランドの違いで、巷で知らないブランドを高くしています。例えばルイビトン、ティファニー、は知っていてもデニテコリエ というブランド名をを聞いたことがありますか?知らなくてもブランドとして値段を上げてきます。そしてユニクロと質では違いが無いで すが、価格の差で百貨店のプライスに疑問があり、その後売上高が大幅減となります。これは重症で価格に対する信頼性が揺らいできます。
 最後に経営効率上の問題で平成3年の売上高を100とすると、平成20年の売上高は76、売場面積は同じ指標で135に伸びていま す。営業時間は127に増やしています。これは面積生産性も時間生産性も60〜50後半まで落としてきています。このようにしてきて いるので百貨店は経営体質の体力を落としてきています。この中で、今後の「まるみつ」の方向性はまだ解りません。しかし、ひとつの 道筋はありますが、皆さんの色んな意見やらヒントをお聞きしながら、よりハッキリした回答を出したと思っています。ヒントとしては 本当の百貨店はもう上諏訪には要らないし、無理だと思っています。それよりも、ここで無くては困る物を作る事。あって良かったな!の 2つをどう揃えるかでこの地域に密着する事をやっていきたいと考えています。
 米粉パンも地域密着の一環です。

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