riemblem International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2579回例会 2010.02.05(金)  No.2470


司  会 山崎 晃SAA
ゲストビジター 国際交流協会会長 沖野外輝夫先生
誕生日 藤原吉彦君、三澤清司君、宮坂直孝君、小飼康平君、細川昭八君、
藤森省作君、宮島康君、八幡一成君
結婚記念日 藤森郁男君、玉本広人君
出席報告 本日70.83% 52名中18名欠席 前回訂正 86.54% 53名中8名欠席
ラッキーナンバー No.47 増澤洋太郎君

ニコニコボックス
増澤洋太郎君
 写真頂き感謝。1月は休みが多く深謝。
藤森和敏君
 暦の上では春になりました。気持ちの上でも春の気分になりたいものです。写真感謝。
太田啓君
 1月も終わり、いよいよ年度末の2月を迎えました。19日お待ちしています。
藤森郁男君
 本日国際奉仕委員会担当です。沖野先生よろしくお願いします。
増澤洋太郎君
 ラッキーナンバーに当って。

会長告知 藤森和敏会長
 1月にハイチ地震があり、犠牲者が20万以上に達しています。義援金お願いします。
 諏訪市庁舎耐震補強設計をして今工事をしています。18年度耐震診断、19年度プロジェクト・チーム検討会、20年度耐震補強設計、 21・22年度補強工事現在進行中です。施工はスワテック建設(株)、現在本庁舎工事3月めどに終結。22年度は議会棟の補強工事を して全体が終わります。この事業は国土交通省所管 住宅・建築物安全ストック形成事業ということで「住宅・建築物耐震改修モデル事業」 という事で採択され、工事費の半分を補助で進んでいます。庁舎棟については、今やっていますが鉄骨ブレス26か所入れ、柱を12か所 補強し、耐震壁を11か所付け等々で工事をしています。議会棟は足元の補強が無くて、鉄骨ブレス17か所、柱補強6か所、壁を2か所 増設。水道局棟については、5階建ての設計をしていて耐震性能は非常に良く逆にやや偏りがあり、変心しているという事で壁にスリット を2か所入れて満足。市庁舎ですので学校と違い、毎日居ながら施工で一度にできないので工事的にはかなり苦労をして、殆どが土、日、 祭日を中心にするため工期的に時間がかかる。2カ年事業で工事費は約2億6千万円掛かり、エレベーター2台は22年度に1台ずつ交換 をする。これも補助の対象。よく耐震診断・耐震補強とか新聞等々で出てきますが、専門的にIs値(アイエス値)これは構造耐震指標と 言って普通の民間の建物は1.0を満足することになっています。公の施設、庁舎が避難施設や防災の基地になるという事で1.25、 病院、警察は1.5を満足することとなっています。1.0、1.25、1.5は単純に1の物に対して構造的に1.25倍、1.5倍の 強さを計算して補強をしています。耐震補強をすれば地震が来たときにどうなるか、関心があると思いますが、1.0以上であれば震度6 以上の地震で倒壊しないだけで命の安全を守ろうという目標である。震度6以上の影響が出た建物は再利用、再使用は出来ないので、 壊さざるをえない。ただし人命を少しでも守ろうというのが第一の目標です。

幹事報告 八幡一成幹事
◇IMは1時30分点鐘で岡谷マリオにて行います。
◇ハイチ地震義捐金よろしくお願いします。
◇次々回例会2月19日は、まるみつ職場訪問例会です。
◇2600地区ロータリー財団委員会より2011〜12年ロータリー財団国際親善奨学生募集が来ています。
◇ロータリー手帳の案内がロータリーの友事務局よりありましたので、希望の方は事務局まで。
◇本日理事会を開催します。

委員会報告 伴在賢時郎社会奉仕委員長
◇書き損じはがきの募集期間は2月末までですので、よろしくお願いします。
◇本日小松茂会員に感謝。

クラブフォーラム世界理解月間  藤森郁男国際奉仕委員長
 諏訪市に諏訪国際交流協会があり、事務局は市役所内にあります。この協会は、藤原さんが作られました。ロータリー精神と通じるもの があり、ロータリーの国際奉仕と国際交流協会は底で通じていると思います。
 今日は現在の会長の沖野先生に現在の国際交流協会の状況についてお話を頂く事になりました。先生は野村総研の主任研究員で来諏、 その後信大理学部教授になり諏訪湖浄化については第一人者です。

卓話  沖野外輝夫先生
 藤原さんとの出会いは諏訪湖の浄化にあったものですから、今日は諏訪湖の浄化と国際交流とを含めてお話しします。
 私は2002年に信大理学部を定年でめでたく何事も無く退職しました。30年で名誉教授ですが、29年で名誉教授になり出入り自由 になっています。特典と言えば名刺の肩書に刷れる位です。その後、早稲田大学が新学部を作るという事で今までの人間科学部を改組して 人間科学部とスポーツ科学部に分けました。その時に4年間だけ行きました。高田の馬場ではなく、埼玉県所沢市にあります。私達には 環境が良い所でしたが学生には好まれませんでした。しかし、現住所を変えず4年間諏訪市から月曜日に行って何も無ければ水曜日に帰 る事にし、たまたま放送大学も兼ねてやる事になりせわしくやりました。
写真 沖野先生による卓話  今年諏訪に来て37年になりました。地区でも古株になり、2年間八剣神社の総代をすることになりました。東京生まれですが、もう 諏訪の人として認められたのではないかと思います。
 諏訪に最初に来たのは高校卒業した頃、そのあと諏訪の湖の仕事をするようになって最初に会ったのが藤森郁男さんだったようです。 諏訪に竹屋味噌という会社があり、会社の排水が問題であると東京で言われていて見に行かなくてはいけないという事で来たわけです。 そして、中を見学させて頂きました。その時感心したのは、それほど産業界で諏訪湖浄化が積極的にやられていたかどうか、あまり確かで はないですが、やるからには、やれる方法でやると組合方式みたいな方式で協同で色々な排水方処理をされ、印象的に残っていました。
 その時諏訪に住むとは思ってもいませんでした。住むようになったのは昭和48年で話は2〜3年前の話です。その時に会った方々が 藤森栄一さん、牛山さん、青木先生とかいろいろな、面白い役割を持った方々で、勉強になりました。
 そうこうしている内にその時、すでに諏訪湖は最悪の状態にありました。その諏訪湖の浄化の問題をやっていて、今は5階建てになりま したが、昔のしもた屋は木造で火が出れば1分で無くなるような処にいた頃に藤原さんと出会いました。
 このロータリーは昭和32年に出来たと思います。国際交流協会は昭和60年に発足し、初代会長藤原さんが大学にいるから国際的に 何か役に立つ事があるだろうから、メンバーに入れと登録をしました。その後何もしなかったので、2〜3年前から会長をやれという事で 現在に至っています。
 諏訪湖の浄化と、ロータリーの色々な活動と国際交流の3点は繋がっていると考えています。最近この数年、湖の浄化に関係する色々な プロジェクトとしては、流域ガバナンスが使われています。ガバナンスは統括的計画らしいです。流域とついているのは、湖その周りの 全体陸上部を含めて総合的にいろんな計画を立てて湖を保全することが必要であるという概念であります。それを説明したのが、ジェトロ のアジア経済研究所の方々で、今プロジェクトをやっています。聞いたとたんに30年以上前から諏訪湖でやっていると思いました。
 諏訪湖は最初から取り組みはしていましたが、計画的に誰かがこうやろうではなくてロータリーの経済関係の人達、住人の有志、行政が あまり計画せずにごちゃごちゃやっているうちに、うまい具合に進んで今のように諏訪湖の浄化が進んだという事だろうと思います。 外から見ると非常に諏訪は計画的にやって、日本で唯一自然湖沼のあの位の大きさの自然湖沼で浄化が進んだのは、流域ガバナンスの 考え方を持ってやったに違いないと誤解を持っています。そこでアジア経済研究所に呼ばれて諏訪湖でうまくいっている理由を説明しろと 言われて去年行きました。その時初めて流域ガバナンスの言葉を聞きました。流域と言うと湖だけではなくて川でもけっこうなんですが、 天竜川の流域全体をどういう風に水の保全を中心にして計画を立ててやっていったらいいかという考え方です。 素材
諏訪湖
出展:諏訪市公式HP
 今なぜアジア経済研究所がやっているのかと言うと、中国の湖が今と言うよりも20数年前より大変な状態になっている事が表に出る ようになってきました。 特に上海の近くに太湖があり太湖の浄化をどうしたらいいのか日本の経験を持って行って協力することから始まっています。それでアジア 経済研究所で諏訪の現況と今までの経過を説明したら、中国へ行って説明する事になり今年の1月半ばに南京に行って、帰りに太湖に寄っ て来ました。そこでは諏訪湖浄化がうまく進んだノウハウを知りたいという事でした。アメリカの方もグレートレイクという6大湖か 7大湖の話をしていましたが、私への質問は、最初諏訪湖浄化を計画した時に産業界はどうでしたか?というものでした。 藤森郁男さんにお会いした時の説明では、「個々ではなく組合方式で工夫をしながら企業の体力がついてくれば個々でするようになる。」 という事でしたが、私の説明は「産業界は最初あまり積極的ではなかったが、やり始めればいろんなアイデアを持ってまとまっていろんな 仕事をしてきて現在に至っている。産業界の排水は、そういう面でいうと「あおこ」の発生よりも速くに解決に近づいていた。ただ諏訪湖 の浄化から見れば「あおこ」の発生がひどかったので、そんな浄化はされていないと感じていた人が多かった。1973年頃から産業界の 取組が始まり80年には終わっていた。数年後、合同処理場も閉鎖して各企業で浄化がされるようになった。1960年代に汚れる以前に 行われていれば、流域ガバナンスになる。諏訪湖の場合はそれらがうまく噛み合って、そして結果として諏訪湖の浄化が進んだので、もし 参考になるとすればその経過を研究し直して持ち込んだらどうか」という話になりました。諏訪湖はある処まで戻っているのでこれ以上の 浄化は難しく、今の状態をどう利用していくか考えたほうが良いと思います。
 湖の状況の変化の時藤原さんと会い、日独環境セミナー、町作り懇談会を作ってやる事が出来ました。いろんな方が関心を持って、窮屈 にならずに取り組んだのが諏訪湖流域だと思います。諏訪湖が回復しつつある時に国際交流協会が出来ました。その後、日米の高校生を 派遣しあって体験学習をしました。20年位続けていると思います。この活動自体が自然に国際交流が進むのかなと思います。
素材 御神渡り
出展:諏訪市公式HP
 諏訪は、それぞれの知恵を持ち寄ってうまい形に組み合わさって良い結果が出てくる非常に特殊な地域であります。そういう面でいくと 非常にいい人たちと巡り会えました。そして、中国の人も諏訪に興味を持っていて、次のワークショップは諏訪でやりたいと言っていまし た。その時は国際貢献で協力をお願いします。
 諏訪湖は日本中や世界からも関心がもたれています。
 特に「御神渡り」が関心がもたれています。400年以上記録があり、自然科学に換算する事が出来この地域の地球全体の気候の変動を あれから読取る論文が出されています。
 諏訪地域の人の行いは、有形、無形な形で自然科学を通して世界に貢献していると思います。「諏訪地域は理解しにくいが、何かいい事 をやっているようだ」という、諏訪神社を中心とした不可思議な世界の印象があるのかも知れません。

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