それでは誕生物語についてお話させていただきます。ポールハリスは荒廃したシカゴで、1896年、明治29年に弁護士を開業しまし
た。シカゴの都市構造の欠陥とか資本主義による自由競争社会、周りの人々を信じることができない状況の中で、ハリスは孤独感を持って
いました。特にシカゴの職業人はお互い心が通わず心の渇きが著しかったと言われています。ハリスはその著「ロータリーへの道」という
本の中で「私には大切なものが一つ欠けていました。友達でした。哲学者エマーソンは1,000人の友達を持っていても、1人も手放す
ことはできないと言っています。私が居を構えたシカゴには最初は1,000人はおろか友達は一人もいませんでした。」このように述べて
います。そして、ロータリーの原点について「私は熟慮に熟慮を重ねた結果、ついに1905年の2月、3人の若い実業家に声をかけて集ま
りました。そこで、昔お互いが故郷の村で体験したように相互の協力を推進したり、お互いに裸の付き合いを深める方法について簡単な案
を出したところ全員が賛成してくれました。」 このように言っています。 |
最初の4人のロータリアン。
左から、ガスターバス・ローア シルベスター・シール、
ハイラム・ショーレー、ポール P. ハリス
(出展:Rotary Images) |