riemblem International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2535回例会 2009.02.20(金)  No.2427


司   会     小松茂SAA
ゲスト・ビジター  諏訪市役所 朝倉高様、江成(エナリ)マルシア様
出席報告      本日70.2% 53名中20名欠席 前回訂正84.9% 8名欠席
ラッキーナンバー  No.11 関口良一君
ニコニコボックス

藤森省作君・平林明君
 朝倉様、江成様ようこそ、本日はよろしくお願いします。
小林恭一君、小飼康平君、森幸俊君、中島伸一君
 今朝は大雪が降りました。
折井俊美君
 本日は国際奉仕委員会の担当例会です。市役所の朝倉さんと江成マルシアさんにおいで頂きました。宜しくお願いします。
折井正明君
 ものづくり支援図書贈呈式とエプソンミズベ訪問勉強会では皆様にご協力を頂きありがとうございました。二週連続でお休みし間が抜けてしまいましたが御礼申し上げます。
関口良一君
 ラッキーナンバーに当たって


会長告知 藤森省作会長
 皆さん今日は、今月は世界理解月間という事で諏訪市役所朝倉様・江成マルシア様に卓話を頂戴します。よろしくお願いします。
 トマトの日は、10月10日ですが、先日の2月6日は「まるごとトマトの日」でした。こんな寒い時期になんでまるごとトマトの日」になるのでしょうか?それは、トマトが日本では年間大量に生産され、切れ間無く出荷され、その産出額も野菜の中でトップからだと言われています。例えば、国の農業所得統計資料(平成18年)では、米・畜産物を除く農産物ではトップの1950億円と言う高い産出額で、非常に重要な品目であり、魅力的なマーケットです。大手スーパなどによると、近年野菜の消費が軒並み落ち込んでいる中、トマトだけは増加しており、今後もトップ商品として位置づけられているようです。主力産地は、秋から春は熊本、1〜2月今の味が乗る産地は愛知・静岡、トマトの風味や香りが乗る夏場は東北・長野県、最近延びているのは北海道です。
 また消費者ニーズの高まりと多様化により主力の桃太郎のような赤色のほか黄色、オレンジ、紫などの色と形もミニ・縦長・ハート型・しわの入ったものなど特徴的なものが登場しています。
 「トマトが赤くなればりんごと同じように医者いらず」と言われ、リコピンやアスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロールの抗酸化作用、ベータカロチンのビタミンA等が多量に含まれ生活習慣病やガンの予防になり、また丸ごと食べると皮に少量含まれるフェイトェンやフェトフルエンは動脈硬化の予防に有効であることも解明されました。
 また最近では、限界収量に挑戦する栽培も行われ、10a(1反歩)100トンを越える生産技術をオランダでは間発しました。日本では20トンが高収量の方ですが、最新の植栽技術で50トンの超高収量を目指した研究も進められています。
 我が家でも自家用に接木トマトで上に頂いた笠をかけ無農薬で作っていますが、真っ赤に完熟したトマトを丸かじりするのは格別の味です。伸びのあるトマトを休耕地などで栽培すれば食糧自給率の向上にもつながりよい事だと思います。


幹事報告 平林明幹事
 @青少年育成助成申請プロジェクトに承認された。
 AIMは3月8日12時登録開始13時開始です。
 Bロータリーレート90円/$。
 Cタヌージャさん送別会参加者は小口委員長へお願いします。


委員会報告
増澤洋太郎君
 母が病気療養中のところ先日亡くなり、千葉で葬儀を執り行いました。葬儀に当たっては皆様にはいろいろとお世話になりました。この場で御礼申し上げます。 


クラブフォーラム
折井俊美国際奉仕委員長
 世界理解月間です。諏訪にはたくさんの外国の方がいるがなかなかコミュニケーションが図れないと言う。どうにかして交流を深め、溶けこめるようにならないものかと考えた。今日は、市役所で外国の方との通訳を行っているマルシアさんにお話しを伺うこととしました。

諏訪市役所 朝倉様
 諏訪市における外国人の概要と言うことで、私の方から簡単にご説明し、諏訪市で外国籍市民窓口相談をお願いしている「江成(エナリ)マルシア」さんに具体的なお話をお願いします。
 皆様、ご存知のとおり世界同時不況の波は、日本の製造業を直撃しています。諏訪市は、製造業が盛んであり、雇用関係の悪化が日々深刻化しています。諏訪市においてもまずは、外国人から派遣切り(契約更新打切)が始まっていて深刻な状況です。
 諏訪市には、外国籍市民との交流の場として、諏訪国際交流協会や日中友好協会があり、毎年トークの日の開催や姉妹都市セントルイスとの交流、中国人連市との交流を行なってきています。その他に、平成19年3月にまちづくり・男女共同参画推進課が立ち上げて応援している「すわ多文化共生推進協議会」があります。これは、草の根運動で市からの補助金なしの0予算でボランティアにより運営してきました。「みんなで茶茶茶」という交流会(年3回)を運営しています。来年度は、長野県の元気作り支援金に応募して今後更に発展できればと思っています。
 諏訪市における外国籍市民の現状です。外国籍市民は、3ケ月を超えて日本に滞在する場合、日本人の住民登録と同じように外国人登録が必要となります。これは、市民課にて行ないます。諏訪市の外国人登録者数は、1月末現在1852人で諏訪市の人口の3.5%ほどを占めています。長野県内では、上田市・松本市・長野市・飯田市についで多い数です。 12月末と比較して61名の減少です。内ブラジル国籍の方は37名の減少です。景気の低迷のなか、帰国できる人は帰国しているようです。
 諏訪市の外国人登録者数は、ここ10年微増です。現在ブラジル国籍の方が900人ほどで半数を占めています。最近の傾向としては、中国人が増加しています。国際文化学院で学習しながら働いている方や農業研修生が大半と思います。インドネシアは企業の研修生、韓国・朝鮮の方は在日、フィリピン・タイの方は日本人の配偶者が多いです。ブラジルとペルーの方はほとんど日系です。日系の方はVISAで優遇されており、就労の制限もないので日本国内で自由に労働でき、多くの方々が派遣として働いてきました。しかし、現在の雇用状況の悪化の中では、製造業からサービス業への転換及び農業や介護などの人手不足の分野への進出が必要なのですが、外国籍の方には「ことば」の壁が立ちはだかり、なかなか再就職が困難な現状です。残念ながら市は、雇用問題にはほとんど対応できないので市営住宅の斡旋など一時的で限定的な対処しか打つ手がない状況です。また、外国籍市民と日本人の市民とでは、外国人市民だけに特別な支援は難しい状況です。
 本日お話し頂ける江成マルシアさんは、ご両親が日本人でブラジルに移民し、現地に生まれ、ポルトガル語を母国語として育ちました。現在は、日本人の方とご結婚され日本語での会話には全く問題ありませが、まだ漢宇はちょっと苦手とのことです。諏訪市では、平成18年10月から外国籍市民の生活相談をお願いしています。現在、月・火・金の週三回、午前9時〜午後2時に市民課にて生活相談を行っています。

江成(エナリ)マルシア様
 私は、18年前にブラジルから来ました。日本の工場で働くために来ました。日本で一番苦労したのは、言葉と読み書きでした。今でも上手く出来ません。最初は神奈川県に2年住んでいました。日本の人と知り合って結婚して千葉県に1年住んでいました。それから長野県の塩尻に来ました。そのあとは、5年前に諏訪に来ました。今は、16才の娘がいます。
 私は、諏訪が大好きです。自然が多く上諏訪駅の商店街の建物がとても古くて気に入っています。駅の裏を歩くと素適な路地があり、川沿いにずっと歩くといろんな素敵な建物があり、最後には諏訪湖に出ます。諏訪の人たちは、美術にとても敏感で周りには美術館がいっぱいあります。特に一番好きなのは原田泰治美術館です。
 私の母は、50年前に日本からブラジルに渡り、私の父の親は80年前に日本からブラジルに渡りました。おじいちゃんとおばあちゃんは長野県のみどり湖に生まれ育ちました。おじいちゃんとおばあちゃんの一番の思い出は白骨温泉に行った時のこと、いつもそんな話しをしていました。 私の親が日本人だから、日本ではそんなに苦労はしないと思いましたが、やっぱり近所のおかあさんたちとは話しが合いませんでした。私が好きな本・言葉・興味と文化があまりに違ったみたいです。それだけでなく、まず中に入ることができませんでした。
 今は、諏訪市役所の「すわ多文化共生推進協議会、みんなで茶茶茶」のスタッフとして参加しています。今までは、地域の人たちが私たち外国人のために相談に乗ってくれたり、雇用したり、そのような大勢の人たちがいることを知りませんでした。その時、日本人に対するイメージが変わりました。
 その会で私は、外国から来た方と知り合いました。いつも彼女の話しを聞く時、涙が出ます。彼女は、日本に来た時、アルバイトを探さないと生活ができませんでした。友達はみんなホテルの掃除・皿洗いなどで働いています。彼女は、どうしてもそれだけはやりたくないと思っていました。彼女の友達は困っていました。それから友達の紹介で近くの工場に紹介してもらい、彼女は一生懸命働きました。その工場は、初めての外国人でした。皆は、彼女のことを信用していませんでした。それから仕事しながら1万円が机の下に落ちていました。お金がそこらじゅうに落ちていて日本はすごく贅沢な国だなあと彼女は思いました。彼女はすぐに周りの人達に教えました。それから1か月経ち、社長に呼び出され、社長は言いました。「約束は、あなたは1か月タダで働いて、あなたの仕事ぶりを見て雇うか雇わないか決める約束でした。けれどあなたはとても一生懸命で真面目で仕事ができし、正直者だからこの1か月の給料は払います。これからはよろしくお願いします。」と言われました。彼女は、驚きました。自分は、タダで働かされているとは知りませんでしたし、試されているとも知りませんでした。彼女は、その工場に16年働いています。今は、社長が彼女のことを娘だと思っているみたいです。その話しを聞いた時、本当に涙が出ました。信用される、信用させるってとても大事だなと思いました。
 私は、今諏訪市役所で週3回と岡谷市役所で週1回通訳として働いています。10月から派遣切りが多くなりました。それからブラジルの人たちが住むところがなく、仕事がなく、仕事がないから子供がブラジル学校に行けなくなりました。なぜか?毎月5〜6万円の支払いをしなければなりません。日本の学校に通っている子供たちにはまた違う悩みがあります。母国語がしゃべれないから親が子供たちをブラジルに連れて帰っても子供たちがかわいそうなのです。せっかく日本の生活に慣れているのに未来が崩れてしまいます。
 この間相談に来た方は、日本に来て1年になります、借金をして日本に来ました。この1年やっと借金を払い終わったばかりです。今は、仕事がない、貯金もない、帰国するためのお金もありません。家族4人の飛行機代は80万円になります。そのようなブラジルの方がたくさんいます。
 諏訪で登録されているブラジル人は、900人位います。でも、市役所では新しいデータがなく、私が予想するには300人はもうブラジルに帰国しているみたいです。帰れない人たちは、今は貯金を崩して生活をしているみたいです。あと何か月か経ったらその人たちは生活できなくなるかもしれません。今までほとんどの人たちは、朝早くから夜9〜10時まで仕事していました。皆は、日曜日の休みは買い物をしたり、子どもと遊んだり、あまり日本の人たちと交流する時間はなく、ほとんど日本語がしゃべれない人たちです。今までは、派遣会社がいろいろなサポートをしていました。病院に連れて行ったり、子どもたちの学校で通訳をしたりしてたけど今は自分たちで仕事を探さないといけません。仕事は今までちゃんと出来たのに、言葉は片言葉でも仕事ができたのに今度は面接に行く時、良く言われることは日本語がしゃべれない、読み書きができないので仕事がない。今は皆とても不安です。
 私は、市役所に相談に来る方たちをまず安心させます。いろんな話しをしたり、出来るだけいろんな情報を伝えることが一番大事だと思います。今は、ブラジルの人たちは仕事がなく、暇がいっぱいあります。もっとボランティアの日本語教室があれば後は地域の皆さんは何か得意なものを教えたり、皆が自由に使える場所があればブラジルの人たちが何か地域の皆さんに教えたり、図書館にブラジルの本を置いたり、後はできれば私たちが地域の皆さんに何かお手伝いが出来たら良いなと思います。地域の皆さんも遠慮なく声を掛けてください。仕事を紹介してください。


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