■会長/伊藤 武利 ■幹事/竹上 幸浩 <例会/金曜日 ぬのはん>

<週報: No.2,799 >   weeklyrogo

 2,908回例会 2017年4月14日(金)


司  会 朝倉英仁SAA
ゲストビジター 諏訪マタニティークリニック院長 根津八紘様
出席報告 本日73.17% 11名欠席、前回訂正83.72% 7名欠席
ラッキーナンバー 8 早出由男君

ニコニコボックス
伊藤武利君
根津先生ようこそ、後ほど卓話よろしくお願いします。
大和眞史君、大岩慎治君
本日、社会奉仕委員会の担当例会です。
諏訪マタニティークリニック院長の根津八紘先生に卓話をお願いします。
岩波寿亮君
本日、高島城の開花宣言が出ました。3時から商工会議所の観桜会です。
根津先生、今日はよろしくお願いします。
飯田兼光君
長男が4年の修行を終え、会社に入社してくれました。
誕生日のお祝いのお花ありがとうございました。
早出由男君
ラッキーナンバーに当たって。

会長告知 伊藤武利会長
 伊勢神宮のほかに熱田神宮も祭神は天照大御神であります。
 ところで、八百万の神々は騒動を起こしたスサノオの髭と手足の爪を取って力を 出せないようにしてしまいました。そのうえで天界から下界に追放してしまいました。 下界の場所は出雲の国です。しょんぼりと川のほとりを歩いていると上流から箸が流れて きました。周りの不気味なほどの静けさに不安であったスサノオノは、上流に人が 住んでいると考えて走っていきました。
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 このあとは不安で人恋しいスサノオノと、美しくてひかえめなクシナダヒメとの恋物語が始まります。

 やっと一軒の家を見つけました。荒れ放題の隙間だらけの家なので覗いてみると、老夫婦と一人の若い娘が 泣いています。聞けば、このところ太陽が出ず、田畑も森も全滅し、悪い病気が流行っているというのです。 それに「ヤマタノオロチ」という怪物がでて、若い娘を毎年一人ずつ食べてしまうということです。 そしてとうとう一人残ったこのクシナダヒメも今回食べられてしまうと。八つの頭としっぽを持ち、 大きさは八つの山と谷を渡るほどです。

 「クシナダヒメがかわいそう。」
 「助けたい。」
 「でも、自分は髭も爪も取られていて力が出ない。」

 さて、どうやって退治していくのでしょうか?次回のお楽しみです。

幹事報告 北川和彦副幹事
本日は、社会奉仕委員会担当のクラブフォーラムで、根津八紘先生に卓話をいただきます。
来週は諏訪湖ロータリークラブとの合同夜間例会、会場はミラノ・サローネアネックスです。
新入会員として、菊池俊樹さん(きくち泌尿器科クリニック院長)が承認されました。

クラブフォーラム 母子の健康月間
社会奉仕委員会 大和眞史委員長
 今日は「母子健康」というテーマで当委員会が担当します。
 諏訪マタニティークリニック院長の根津八紘先生に卓話をお願いしてあります。
 今は、結婚したご夫婦の6組に1組は不妊の問題に直面すると言われ、本当に身近な問題として 捉えられれています。医療の世界においても根津先生のようにこの問題に積極的に取り組まれている 方はなかなか見つかりません。
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 先生には「最近の妊娠・出産を取り巻く問題」というテーマでお話いただきます。 よろしくお願いします。

諏訪マタニティークリニック院長 根津八紘先生
 現在、不妊の患者さんは、一昔前は10組に1組という時代から大和先生が言われるように 6組に1組という深刻な時代になりました。
 一番の原因は妊娠率の低下であります。以前の女性は20代前半の結婚が当たり前であり、 30歳を過ぎてからの妊娠は高年初産でありましたが、その年齢も最近は40歳以上にしなければ いけないというような時代になりました。何れにしても今は若者が結婚しない状況にあります。
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 女性が社会に進出するようになって、諸外国は社会がある面では妊娠、出産、育児 について先手を打って対応してきています。日本の場合はやっと最近になって国が対策を 講ずるようになってきましたが、完全に手遅れと言ってもいい状況にあります。
 結婚をして、子供を産んで、育てていけるような社会にしていかなければいけない。 企業においても、その中で妊娠、出産、育児というものに対して、率先してサポート していく体制ができていかなければ、この国の明日はないだろうと思います。

 この問題の解決のためには、補助金の支出程度で対応するのではなく、 抜本的に国が率先して働く女性のために妊娠、出産、育児に対して、サポートする 体制を作っていくことが要請されています。国を挙げてサポートしていくことが 人口を増やしていくことにつながっていくと思います。フランスはそれをやって 人口増加を図ってきています。

 次の問題として、結婚の高齢化により、それに伴う問題があります。女性の身体は 妊娠と関係なく、子宮癌や子宮筋腫等の病気が年齢とともに増加します。年齢と ともにその危険性が増えていくわけであります。
 また、女性の妊娠率は35歳を超えると落ちてきますし、その他にも妊娠しても 染色体異常の問題が出てきます。いわゆるダウン症の問題があります。生まれてきた 染色体異常の子に対しては、当然、社会全体で何とかしなくてはいけない。 きちんとサポートすべきでありますが、妊娠中にそれが分かった場合には妊娠の 継続について当事者の考え方に任せるべきであり、国や学会がそれを論ずるべき ではないだろうと私は常々思っています。

 高齢で妊娠した方が、染色体異常が見つかり、子供が欲しくて妊娠したにも かかわらず中絶しなければいけない立場に立ってしまう人たちが出てきています。 それを防ぐために「新型出生前診断」があります。妊娠中の間にお母さんの血液を採血し、 その染色体を調べることにより染色体異常を発見することができる検査です。 しかし、このことにより染色体異常の子供を差別するという問題が起こってきて、 一般化できない状況にあります。

 一般的にわが国では、人工妊娠中絶は経済的理由によってだけ中絶できると いうところがあります。現在、胎児異常によって人工妊娠中絶できるという項は ありません。自由主義国家の中で人工妊娠中絶が許されているのであれば、 子供を「産む、産まない」の選択は夫婦に任されているわけですから、夫婦の価値観 のもとで選んでいけるようなシステムにすべきだと私は思います。

 今は、生まれてきた子にしっかりとサポートしていくキャパシティーがあるかと 言えば、ノーと言わざるを得ない。そうであるならば、人工妊娠中絶ができるうちに その選択肢を行使できるような体制にもっていくべきでありますが、学会も国にも アクティブな話は出されない状況であります。

 私は、これからもそのことについて言い続けていきたいと思います。ただし、生まれ てきた子供さんに対しては率先してサポート体制を組んでいます。生まれてきたら しっかりサポートをし、生まれる前に分かったならばそれを選択していく権利も 国民に与えていくべきだと思います。
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