三澤プログラム委員会
今日は、プログラム委員会の担当例会です。本来中島委員長がご紹介するところですが本日教育員会の仕事の都合で出張していますので私が行います。
本日は、細野教育長・小松ゆかりさん・宮坂順子さん・馬渕ひとみさんにお越し頂き、学校における読書ボランティア活動の一端についてのお話を頂きます。
細野教育長
一昨年は大変高額な図書を各学校に寄贈頂き感謝申し上げます。諏訪出身の藤原雅彦氏が「読書が数学理科の基本だ」と言っていました。まだ発表は出来ませんが国語の力がついてきたようです。この力が諏訪の教育の重点課題である理科や数学の力につながって行けばと思っています。ご協力ご指導ご支援をお願いします。
現在、学校には、開かれた学校づくりということで各種ボランティアの方々に入って頂いています。今日は、様々な活動を行っている中でも諏訪中において熱心に読書ボランティアをしているグループの活動の一端を報告します。
宮坂順子さん
「千の風」は、諏訪中で読み聞かせボランティアをしているグループの集まりです。4年前に会を立ち上げ活動を開始しました。メンバーは、諏訪中生の保護者・卒業生の親・諏訪在住の有志等18名。活動内容は、毎月一回学校に出向き読書の時間10分間をもらい各クラスに絵本の読み聞かせを行っています。月に一回は勉強会を行い、各自が絵本を持ち寄り、紹介しあい、情報交換を行って読み聞かせに臨んでいます。諏訪中の生徒に一冊でも多くの絵本に出会って欲しい、耳から聞く読書により読書の楽しさを実感して欲しいと願い活動をしています。子供達が自分の心を見つめたり、何かを感じたり、考えたりするきっかけになれば嬉しいです。
実際は、私たち自身が読みかせを通じ、地域の子供達とつながり合える喜び、心が通い合う楽しさを感じています。読み聞かせは、絵本を介し子供にも大人にも楽しみや感動を共有できるひと時になればと願っています。
【実演1】小松先生による絵本の読聞かせ。「100万回生きた猫」
通常の読み聞かせは、クラス単位なので普通の大きさの絵本ですが、大勢を対象とする場合には絵本の絵が命となります。最近は大型絵本や大型紙芝居が出版されていますが通常の本の5倍から6倍するので学校の図書館や公共の図書館では購入出来ていません。学校行事や読書週間、学年全体で読み聞かせを行う場合には、大型絵本や紙芝居があれば一層絵本の世界が広がると思っています。
絵本は決して小さな子供達だけのものではなく、大人まで全ての人が楽しめるものです。ノンフィクション作家の柳田邦夫さんは「砂漠で見つけた一冊の絵本」という著書の中で「今大人にこそ絵本を。絵本は人生に三度、まず自分が子供の時に読んでもらう時代、次に子供に読んであげる時代、そして三度目に自分自身のために読む時代。特に気に入った絵本を座右の絵本にすれば心の財産になる。そうすれば必ず子供が変わる。」と言っています。私たち大人も絵本を楽しむ素晴らしさを実感したいものです。
【実演2】語り宮坂さん、キーボード馬渕さん、紙芝居小松先生による千の風自作の大型紙芝居。「かもめに飛ぶことを教えた猫」
この紙芝居は、千の風メンバーが手作りで製作しました。2年前に読み聞かせ公演をしたときに使ったものです。きっかけは、諏訪中の古屋校長先生自身が感動したこの絵本のメッセージを、諏訪中の生徒に伝えて欲しいと声をかけられたことをきっかけに、その心に心を打たれたので大型紙芝居を製作しました。