riemblem International District 2600 諏訪ロータリークラブ週報

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2516回例会 2008.09.26(金)  No.2408


司   会     古屋了副SAA
出席報告      本日69.2% 23名欠席 前回訂正77.6% 12名欠席
          前々回訂正81.6% 10名欠席
ラッキーナンバー  No.28 藤森吉三君


ニコニコボックス
藤森省作君
 山崎様本日は卓話ありがとうございます。よろしくお願いします。
藤森貞雄君
 本日山崎俊一様に職業奉仕委員会の卓話を頂きます。よろしくお願いします。
小口武男君
 サンメディカル技術研究所山崎俊一社長、本日はよろしくお願いします。
藤森吉三君
 連続して欠席しました。申し訳ありません。
山崎壯一君
 サンメディカル・エヴァーハートの発表をさせて頂き、日本の治験が終了しました。
藤森和彦君
 先週の早朝例会に御参加頂きありがとうございました。準備と片付けをして頂いたローターアクトと玉本君に感謝致します。
安川英昭君
 やっと公式訪問が半数を超えました。
宮坂直孝君
 イギリスへの海外出張・急性胃腸炎による人生発の入院等で連続欠席致しました。お許しください。さて10月4日は恒例の飲み歩 きイベントです。お揃いで酒蔵街へお出かけ下さい。26日はバスハイクで浅草の浅草寺他へ行きます。
藤森吉三君
 ラッキーナンバーに当たって 


会長告知 藤森省作会長
 皆さん今日は。秋らしくなりだいぶ涼しくなって参りました。
 先日23日は、秋分の日、秋の彼岸でした。彼岸には春と秋と年2回ありますが、どちらの方の気温が高いでしょうか?3月と9月なので9月の気温が高いことは推測がつくと思いますが、たとえば東京の最高気温を比べてみると春分は13度、秋分は25度で秋分の方が春分より12度も気温が高いのです。やはり夏の暑さを体験した後では25度でも涼しく感じ、冬の寒さを感じた後では13度でも暖かく感じられるものなのです。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、同じ彼岸でもこれだけの温度差があります。
 さて、実りの秋を向かえ稲刈りも本格的になって参りました。稲の成長、稲刈りの時期を決める基準はどうなっているでしょうか?一般的には、@出穂後45日A出穂後の積算気温が1000度から1200度位になった時B籾の黄化程度が90%などいくつかあります。この時期を越えてしまいますと茶米や胴割れする米が急増しますので適切な時期の刈取りが大切です。スーパなどでは新米が売り出されていますが、我が家はまだ稲刈りはしていません。
 最近、茨城の親戚からコシヒカリの新米が届きました。家の古米はまだたくさんありますが、頂いた新米を先に美味しいうちに食べています。新米を炊く際は、いつもより水を控えめにすると美味しく食べられます。


幹事報告 平林明幹事
 山崎俊一さん、ようこそいらっしゃいました。
 先週は、上川清掃へ多くの参加ありがとうございました。藤森委員長、玉本委員長、前日からの準備ありがとうございました。無事終えることができましたし、豚汁とおにぎりを美味しく頂きました。
○9月5日理事会の報告
・国際交流協会への協力金を1万円の補助金とした。
・納涼例会の決算報告を承認した。
・ゴルフ例会は10/17参加をよろしくお願いしたい。
・第7回ロータリー囲碁大会の案内状がきている。希望者は事務局へ。
・宮城岩手内陸地震の報告書を回覧した。
・10/19 市内一斉清掃があるが、地区大会があるため、ロータリーとしては、まとまって諏訪湖畔清掃はしない。各自、自宅等の清掃活動を実施願います。
・先週、韓国安東ロータリークラブ(岐阜ロータリーと姉妹提携)の方々がお見えになり、お土産を頂きました。
○本日、臨時理事会を開催します。


委員会報告
小松会員挨拶
 先日、息子の葬儀にご参列頂き、またご支援頂き感謝申し上げます。平成2年8年に母と父を見送り、もう無いと思っていたところでショックでした。42年の人生で有りましたが多くの友人知人が来てくれ息子の発展が分ったが、前に発展して欲しかった。これは、宿命として考え、一生懸命生きたい。皆さんも健康に留意してよい人生を生きられます様にお祈り申し上げます。


卓話
藤森貞雄職業奉仕委員長
 10月の奉仕月間で担当例会を実施する予定であったが、いろいろな調整で今月となった。あるPJの関係で山崎壯一会員を訪ねた時、すごいことをやっている会社があることを聞き、例会で発表してもらいたいと考え、委員会に諮りお願いした。サンメディカル研究所は、日本で初めての人工心臓を作っている。日本には、5千人位の末期患者が心臓の提供を待っている。なかなか提供者が現れなくて、毎年何千人も亡くなっている状況にある。このような世界的な開発が日本で行われ、これはまさに画期的な職業奉仕であると考える。

山崎俊一社長 サンメディカル技術研究所長(代表取締役社長)
http://www.evaheart.co.jp/index.html
 サンメディカル技術研究所は、諏訪から育った高度な医療ベンチャー企業です。CTスキャンのような検査機器や体内埋め込み型の治療機器は、日本製はほとんどなく、ペースメーカー、人工弁、人工血管すべて外国製という現状です。
 1991年に創立し、17年間に渡り開発してきて、現在は人へ応用している試験段階です。
 飛行士チャールズリンドバーグは、大西洋横断冒険飛行の後、医療機器の研究に携わったエンジニアです。ノーベル医学賞をとった医学者(カレル)と人工心肺を世界で初めて開発しました。これにより、血液を対外に循環させ加酸させることができ、心臓手術が可能となりました。60年前ロックフェラー財団がスポンサーとなり開発しました。2000年に米国で第一世代の人工心臓の効果を検証した。
末期患者 補助心臓68名、薬物治療61名の比較は
 1年目は薬物治療の延命率25%、補助心臓の延命率52%
 2年目は薬物治療8%、補助心臓23% です。
 第一世代の開発品は、大型のものであったが、今回の開発の「EVAHEART:「永遠なる心臓との共生・融合」の願いを託し命名」は小型、軽量です。(400g)
 開発のきっかけは、1990年学会中に山崎健二医師が突発的に思いついたことです。 諏訪における開発で有利なことは、諏訪は東洋のスイスと言われた小型精密機器・機械加工技術が発展していたことです。また、グループとしてミスズ工業は部品機械の加工技術があり、エプソン社の協力もあったことです。
 理論としては、流体工学・生体工学・トライポロジーがありますが、製品開発と同時にできました。また、1993年山崎医師が米国ピッツバーグ大学に留学し、研究に専念できたこともあります。
 技術のブレイクスルーは、回転軸の血流シールです。血液は、外気に触れたり狭いところや暖かいところでは、固まるため、回転しているシールが焼き付いてしまいます。これは、当時学会では、絶対解決できないと言われていました。しかし、構造上クリアする必要があり、これらは、水の循環により解決することができました。水がポンプの中をぐるぐる回り、シール部分まで行き洗い流すことで凝固しにくくしました。特徴としては、シール部の冷却、モーターの冷却、すべり軸受けの循環部分です。また、センサーや電子部品を一切不要としました。電子部品は故障があるため、寿命に影響します。
 1997年、Cool Sealシステムの実験では、6ヶ月の長期生存を達成しました。これにより、科学技術振興事業団の開発委託が決定し、6年間で10億円の予算が付きました。
 1998年、植込型補助人工心臓の製造承認取得のため、サンメディカル新工場をミスズ工業となりに建設し、設備設置しました。これにより、EVAHEARTが研究開発段階から臨床開発段階へ移りました。人体実験に入るまでには、可視化(CDF)をそろえる必要があり対応しました。
 病院治療から在宅治療、そして社会復帰まで考えるとコントローラーの小型化、軽量化、携行型が必要であり、当初は25kあったものから4.3kに改善しました。
 高度医療機器では法規制がありますが、高品質な体制で対応しました。本開発品は、小型・長期信頼性・世界一のポンプ能力・携行小型のコントローラー・連続10時間のリチウム電池を搭載しています。全体システムの耐久性は、18台4年経過して故障なしであります。(設計耐久性は20年)
 生体安全性試験もすべて陰性です。長期稼働試験を東北大学で行い823日の世界記録を達成しました。試験を止めたのは、埋め込んだヤギが腎不全で亡くなったからです。
 今後は、パイロット試験と本試験(埋め込み終了して6ヶ月)が終わり、今年末か来年始めに、厚生労働省へ製造販売許可を申請して、1年位かかり承認となる予定です。
 試験の成績は、世界一良い結果がでているので、問題なく承認されると思っています。また、米国の治験は来年から始まり、欧州、中国では、来年か再来年に向けて治験が始まります。
 末期の患者さんの例としては、術後26日経過後に一人で立ちあがることが出来、1ヶ月で散歩が可能となりました。
パイロット治験の例(3名)(2005年)  1例(46才男性):3年5ヶ月経過して社会復帰している。
 2例,3例(26才男性、40才女性):3年以上経過後、心臓移植した。取り出したポンプを分解したが、新品同様であった。 また男性の患者さんは結婚もした。
 EVAHEARTの生存率 6ヶ月89%、12ヶ月後82%、24ヶ月後72%、36ヶ月後72%で亡くなるのは、ポンプの故障でなく、合併症が多い。他社のポンプの生存率は、50%(1年のデータ)。
 EVAHEARTは、心臓移植と同等の生存率です。ドナー不足であり、心臓患者は増えているなかで、最新の医療手段です。
 マーケットとしては、年間世界で20万人、少なく見積もり2万人として、年間1万台のシェアを獲得しようと考えています。1台1390万円(日本)、米国800〜900万円、欧州は米国より若干高めであす。ICD(除細動器付きペースペーカー)等の先端高度医療機器は、倍々で伸びています。2006年13万台で、今では20万台を越えている状況です。末期患者は薬物では限界で、助けるには、心臓移植しかありませんが、提供者がいません。今後は、こうした機器が必要となると考えています。
 まとめとして、
・治験18例とも良好です。今年度中に販売申請を行います。
・米国では、異例のパイロット試験は省いて、本試験から始まる予定です。
・ポンプ能力が高いため(他社の2倍)元気になるのも早く、高いQOL(quality of life)を有しています。
・こうした新しい方法は、今後10年で確立する。
・EVAHEARTの研究、開発、臨床実験を通して、一研究所から医療機器開発メーカーの扉を開きました。

藤森貞雄職業奉仕委員長
 この成果を聞いて、山崎一族の3本の矢を感じました。サンメディカル研究所・医師・ミスズ工業の三本の矢の力です。これは、地方から世界へ誇れる開発だと思います。今日は、ありがとうございました。


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